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【千葉県・ツーリング】バイク仲間と楽しむ年末の餅つき&キャンプ|還暦祝いの赤ふんどしで締めくくる![マヒトが行く]

年末恒例の餅つきとキャンプ。バイク仲間や地元の人々が集まり、つきたての餅を頬張る時間は何とも言えない幸福感に包まれる。今年は還暦を迎え、特別な祝いも重なり、赤いちゃんちゃんこや赤ふんどしまで登場!温もりある日本の年の瀬を振り返りながら、オートバイ神社の新たな誕生にも立ち会うことに。バイク乗りならではの年越しの過ごし方をご紹介!

赤いべべ着て餅つけ落ち着け

餅つきの会場となるのは、鈴木さんのお宅。バイク仲間のお兄ィに初めて連れてきてもらった時には、親類縁者の集まりか集落の祭りのような風情で、身の置き場が無い感じダッタ。しかし、促されるがまま餅をつかせてもらったり、つきたて餅を食べたりしていると、朧げに皆さんの関係性が見えてきた。主催者の鈴木さんのご親族やお友達、バイク仲間とそのお友達。その空間に身を置いていると、いつしか自分も〝遠縁の親戚〞のような気持ちになって来るから不思議ダ。そんな初年度以来、年末になる度にお邪魔するようになっている。

今年は朝イチの餅米を蒸し始めるトコロから見ていこうとやって来た。市街部から5分程しか離れていないのに、突然ポッカリと口を開けた昭和の田舎な風景。「おはよう、早いねぇ」と鈴木さんが鶏達の声を背負って登場。続いて、昔は筑波でブイブイ言わせていた保科さんもやって来たノデ、コノあたりから餅米を蒸す竈に火が入れられる。

朝早くから竈に火を入れて前日から浸水してある餅米を蒸して行くが、朝イチからコノ数。ひと蒸籠に月1 ~ 2升の餅米が入っているノデ、7升程の餅米が蒸されている計算ダ

餅米は餅つき前夜から一晩浸水しておくなんてココに来るまで知らなくて、振る舞い餅用の餅米を分けてもらったコトもあった。

しっかり浸水した餅米をセイロに移しておよそ一時間で蒸しあがるのダガ、ひと臼分ダケ蒸す訳にもいかない。続々とやって来る人達の餅つきスケジュールも、コノ〝蒸し〞でずれ込まない様に管理しないと後が大変になってしまう。先ずは振る舞い餅分をセットして蒸し作業の開始ダ。

練りと返しは俺、つき手にカザマルでつき始めるが、杵のヘッドが“ペン! ペシッ、ペチャッ”と頼りない。無駄な力を使わず、杵の重さを利用してつくノダ

コノ頃になると、鈴木さんのご親族さん達が集まって来て、各々が例年通りに役割をこなして行くのダガ、毎年のコトナノで皆さん動きに淀みが無い。〝誰かに言われて〞では無く、自分が何をするべきかを感じて動いているような感じとでも言うノガ近いかも知れない。

そうしている間にも、どんどん人が餅米とお土産を手に集まってくる。ソロ、ご夫婦、お子さんお孫さん連れのご家族など様々ダガ、個人宅にお祭りのように人が集まって来るなんて、新興住宅街で育った我が身としては楽しくて仕方が無い。

餅米の蒸し時間は基本1時間ダガ、作柄によって蒸し時間の増減もアル。今回の餅米は、天候不順の影響を受けてか少し長めの蒸し時間が必要ダッタ。ナノでコレはつまみ食いでは無く、具合を確認しているノダ

ニコニコとそんな空気に酔いしれていると「末飛登さんはこれ着てね」と、保科さんが箱を渡してくれた。中を見てみると、〝赤い頭巾〞と〝ちゃんちゃんこ〞に〝扇子〞と還暦ルックが一揃え入っているではないか。せっかくなので正装チェンジしていると、第一弾の蒸し上がりが告げられ、家主の鈴木さんがつき始める……ノデは無く、杵で蒸した餅米を潰すように練り始めた。初手からつき始めると餅米が飛び散って上手く纏まらず餅になりにくい。巧い人だと、コノ〝練り〞でほぼ餅が出来てしまう程ナノダ。

いよいよ杵と臼の出番ダガ、先ずは練り。写真の保科さんみたいに体重を乗せて餅米を押し潰して行く。餅米が冷めないように手際よく練る

練りが終わればいよいよ本格的についていく。〝つき手〞と〝返し手〞のコンビネーションもバッチリであっという間に餅がつき上がった。

ココから“餅取り粉”を撒いた木枠に餅を伸ばし入れて“のし餅”の形にして行くのダガ、餅が冷めていると伸び難くて力で伸ばそうとしてしまうが、焦ると厚さにムラが出るノデ優しく

御婦人たちが用意して下さったワサビ醤油、きな粉、あんこなどで食べていくが、中でもゴロベエと呼ばれる福島の郷土食は格別。うまかったなぁ。

陽が暮れて来ると流石に冷えてくる。おおかた餅もつき上がり、各々が鏡餅やのしもちを携えて「良いお年を」と挨拶を交わしながら家路について行く。

長年餅をついている巧者はフォームに多少の違いはあれど、つき上がりマデの時間が短い。“つき手”と“かえし手”の息の合わせ方が、俺達初心者には真似の出来ない域に達している様に感じる。こうした大人達の姿を子供達は見て学ぶ、コレが本当の学びナノダ
“ゴロベエ”の作り方は至ってシンプルで、小口切りにしたネギと、油抜きすらしていない油揚げをネギと同じくらいの細さで切って合わせ、ソコに鰹節をワサッと入れて醤油をサッと回しかけ全体を混ぜ合わせれば完成
きな粉、あんこ、大根おろし、ワサビ醤油に磯辺や納豆。様々な絡みを受け止める“つきたて餅”ダガ、一番ハマったのは“ゴロベエ”なる薬味(?)。何個食べたのかなぁ? 会場内では餅の他にも様々な料理が振る舞われている。コチラでは自前のフライヤーを持ち込んで、猪肉のミンチを使った“猪メンチ串”を揚げてらしたがコレがバカ旨。秘密は秘伝の“バッター液”にあるらしいが、ソノ秘密のブレンドは謎のまま……

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