ライダーの心を揺さぶる頂上までのアプローチ
国内に著名な山岳道路は数あるが、それらを語るとき「蔵王に比べて」と少なからず引き合いに出される道でもある。蔵王エコーラインを走らずして、山岳ロードを語るなかれといったところか。それほどの定番なのである。
宮城県と山形県に跨る蔵王連峰を東西に貫く道なのであるが、走れるのは4月下旬より11月上旬までと短い。このあたりも、走らねば、というライダー心を引き付ける要因なのだろう。さらにこの道はアプローチの段階ですでに楽しめる。山裾には広大な田んぼや深い森が広がる。緑の気配の濃い土地柄なのだが、道が上り始めると、その印象はいっそう深くなる。
草木が道の両脇に迫り、まさしく山の懐に深く入り込む雰囲気だ。そして最高点が近づき始めると視界が一気に広がる。深い緑がまばらになりゴツゴツとした岩肌がむき出しの荒々しい光景が展開されるのである。このコントラストもこの道の大きな魅力だろう。むき出しの大自然を走る道ではあるが、意外とタイトなコーナーが多い。行く手を阻むというと大げさだが、その挑戦的な姿勢はむしろライダーを魅了するのだ。
Road Information
蔵王エコーライン
区間距離:26㎞
通行料金:なし
冬季閉鎖:11月上旬〜4月下旬
問:蔵王町観光協会
TEL0224-34-2725
http://www.zao-machi.com/
TEL:0224-34-2725
http://www.zao-machi.com/