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バイクウエアは年々進化しており、快適で安全なライディングをもたらしている
それを支えているのは、科学的研究により生まれた高機能素材で
優れた保温力を特徴とする化学繊維「光電子」は、その代表格である
体温を逃がすことなく輻射することで保温力を高め
厳冬期のツーリングを暖かく楽しめる光電子はライダーの強い味方なのだ
体温を吸収して輻射する光電子ウエアの温かさ
光電子とは、高純度微粒子セラミックスを練り込んだ繊維のことで「こうでんし」と読む。特殊技術によって繊維内に均一にセラミックスが存在するため効果が高く、遠赤外線により熱を輻射する。
熱の伝わり方、つまり冷えたものが温まるには「伝導熱」「対流熱」「輻射熱(放射熱)」の3通りがあり、光電子は輻射熱を最大限に利用できる素材だ。輻射熱とは電磁波による熱伝導だが、その仕組みを簡単に体感できる方法がある。左右の手のひらを近づけてみてほしい。肌が直接触れ合わなくても、手が近づくほどに温かさを感じるはずだ。それが輻射熱の正体で、太陽光や焚き火の温かさも輻射熱によるものだ。
体温を逃がすことなく、衣服が作るデッドエアを温める効果に優れた素材が光電子なのだ。
輻射熱って何だろう?
遠赤外線とは電磁波のひとつで、人間の目には見えない。熱は温かいものから冷たいものへ伝わる性質があり、その伝わり方には伝導熱、対流熱、輻射熱があるが、約7割が輻射によるものといわれている。
光電子は、繊維の1本1本に均一に内包された高純度微粒子セラミックが体温が発する遠赤外線を吸収、さらに輻射することで衣服内を快適な温度に保つ。つまり、「体温を逃さない」のが光電子の特徴だ。
それゆえ、光電子はインナー・アンダーウエアに最適な繊維素材なのだ。
また、光電子は繊維だから、アンダーウエアのように生地として使うだけでなく、中綿として活用できるのも特徴だ。バイク用ウエアでは唯一、光電子を採用するメーカーであるゴールドウインは、アンダーウエアやインナーグローブといった素肌に直接触れる衣服だけでなく、ジャケットの中綿にも光電子を使っている。
昨今は電熱ウエアがすっかりと定着した。発熱・加温の効果はたしかに高いが、電池切れや故障などで熱源が作動しなくなると温暖効果がゼロになる。電熱ウエアの多くは衣服そのものの防寒・保温性が高くないため、電熱機能の停止は性能低下に直結する。これはトラブルに限らず、バイクを下りた後でも同様だ。 その点で光電子のように繊維そのものが優れた保温性を持つウエアは有利なのである。
光電子の保温力
遠赤外線は水に吸収されやすく、さらに水分を分散する性質があるため、光電子ウエアには汗の蒸発を促進する効果もある。
そのため光電子ウエアを着用していれば急激な気温上昇で汗をかいても肌はさらりと乾いた状態を維持できる。これが光電子の保温力の秘密だ。サーモグラフィーの写真を見れば一目瞭然で、光電子繊維のウエアは体温を着実に輻射していることが分かる。
また、光電子は輻射熱による保温性だけでなく、リラクゼーション効果や疲労回復効果も有している。光電子開発元であるファーベスト社によれば、大阪府立大学名誉教授の医学博士・清水教永氏による「光電子製品の継続的着用が生体におよぼす効果について」の検証実験を行い、実証している。光電子ならではのそうした機能が、寒冷期の長距離ツーリングにおいて大きなアドバンテージになるかは多くを語る必要がないだろう。
福田斉さん
ゴールドウイン 事業統括本部モーター事業グループマネージャー。
最高峰ウエア「Euro」をはじめ、企画開発担当として多くの製品に携わり、テスター経験も豊富なバイクウエアのプロフェッショナル
「弊社は総合スポーツウエアメーカーとしてあらゆるジャンルのウエアに光電子を採用しています。本格登山ウエアブランド『ザ・ノース・フェイス』での採用を皮切りに、ブランドごとにそれぞれの用途に合った専用ウエアとして開発しています」(ゴールドウイン・福田さん)
光電子はファーベスト社が開発した技術だが、ゴールドウインでは光電子を使った新素材のアイデアも積極的に生み出している。最新モデルでは、ループ形状を持つ光電子の起毛生地を開発。デッドエア量を増やすことで保温効果をさらに高めたアンダーウエアをリリース。
ネックゲイターやインナーグローブ、ソックスなど、安価な小物にも光電子が採用されている。まずは入手しやすいそれらから試してみるのもオススメだ。
光電子の正体は特殊セラミックだ!
光電子とはファーベスト社が開発した高機能繊維で、高純度微粒子セラミックスを練り込んだ繊維のことだ。セラミックは遠赤外線を吸収し、熱エネルギーを輻射することで衣服内を快適な温度に保つことができる。
上の写真は光電子繊維を電子顕微鏡で観察したもので、繊維に見える小さな白い点がセラミック粒子だ。写真を見れば分かるとおり、この特殊セラミックスが“均一”に練り込まれており、これこそが光電子が威力を発揮する最大の理由だ。つまり広範囲に渡ってムラなく輻射作用が起きるため、体温をしっかりと維持できるため、シーズンに最適なのだ。
光電子を採用したゴールドウインの最新アンダーウエアは、特殊ブラシを用いてループ形状を残したまま起毛させた生地で作られている。このためこれまで以上に体温を逃さず、豊富なデッドエアを生み出すため、アンダーウエアとしての保温性をさらに高めている。
Column
光電子は冬山登山でもクライマーを極寒から守っている
ゴールドウインは、同社の登山用ウエアブランドである「THE NORTH FACE」でも光電子を採用したウエアを開発・販売している。氷点下で活動する冬登山においても光電子は効果的で、優れた吸湿速乾性と保温性がクライマーたちの命をつないでいるのだ