観光や行楽を楽しめる島。それが長崎県の壱岐だ。
独特の文化や歴史の跡を辿り、バイクで巡ってみれば、見たことのない絶景に出会え、自然の力を感じられる島なのだ!
長崎県 島めぐりの旅「対馬・壱岐」見所が凝縮された島 壱岐 その2
壱岐を一望できる場所「岳ノ辻展望台」
岳ノ辻展望台は島内最高峰だ。ただ、島内最高峰と言っても、約213mと本州にある山のように高くはない。しかし、島の大部分を見渡すことができ、好天日には九州や対馬まで望むことができるという。はるか昔の大和朝廷時代には、対馬と九州への緊急連絡用として狼煙を上げる場所としても使われていた。
島の西側から東側に移動する。国道まで戻り、県道23号へ。
途中から海沿いにそれる道を進んでいくだけで、時間として30分もかからず小島神社に到着した。
岳ノ辻展望台
20万年前に噴出した火砕屑物によって形成された火山砕屑丘。標高も213mとそこまで高くないが、壱岐の特徴である平坦な地形や平野を望むことができる。春には写真の郷ノ浦方面で、桜が多く見られる場所
壱岐のモンサンミッシェル
近年、「インスタ映えする場所」や「壱岐のモンサンミッシェル」と呼ばれ人気の小島神社へと向かう。
ここは島自体が神域となっていて、小枝すら持って帰ることは許されない。神社も干潮のときしか参拝できないため、潮位を事前に調べてタイミングを合わせなければならない。島へ渡る道も神秘的で、砂の道が1本伸びている。しっかり歩ける固さなのも不思議。
小島神社
日本のモンサンミッシェル!? と地元の人から呼ばれている「小島神社」。パワースポットとしても注目されている。ここでは、小枝すら持ち帰ることが許されず、島全体が神域とされているのだ。干潮時には島に渡る参道が出現し、満潮時道がなくなる。駐車場もあり、渡る参道も干潮なら普通に歩いて渡れる
不思議な光景が広がる場所「はらほげ地蔵」
同じ内海湾には、もうひとつ不思議な光景が広がる場所がある。それが「はらほげ地蔵」だ。
海岸沿いのなかに忽然と現れる景色に驚いてしまうが、こちらも満潮になるとお地蔵様は海の中へ沈んでしまう。湾の埋め立て工事のため、何度かの移動をして現在の場所へ。
6体のお地蔵様に関する伝説も多く、実はいつ頃に完成されたのか分からないという不思議なお地蔵様たちだ。
はらほげ地蔵
こちらの六地蔵は海女で有名な八幡浦の海中に祀られている。
「はらほげ」の由来はお腹が丸くえぐられていることに由来するらしい。遭難した海女さんの冥福のためや、鯨の供養慰霊、供物が流れないようになど諸説ある
老舗の食堂「うにめし食堂 はらほげ」
はらほげ地蔵の近くで営まれている郷土料理の「はらほげ食堂」に立ち寄ってみる。
朝から周れば、ちょうどお昼時に到着できる場所にある。新鮮なブリやイカの刺身、ウニやサザエなどバリエーション豊かな定食をいただく。名物は地元のウニをふんだんに使った「うにめし」だ。海女さん文化について店員さんに聞くと、今でもウニやサザエは海女さんが採っているらしい。しかし、海女人口は減り続け、若い人は少ない。
食堂一番の人気メニューの「はらほげ定食」(1750 円)。
絶品のうにめしから、地元で獲れた新鮮な刺身やさざえのつぼ焼き、あおさのお吸い物などを味わえる
はらほげ食堂
46年前から「うにめし食堂 はらほげ」として営業を続ける老舗の食堂。
名前の由来はもちろん「はらほげ地蔵」からきている。古くからの漁師の集落として、主人は魚やイカを獲り、奥さんは海に潜りウニやサザエを採る。そんな場所で旬の郷土料理を提供する壱岐の有名な店だ
DATA
長崎県壱岐市芦辺町
諸吉本村蝕1307
TEL:0920-45-2153
営業時間:10:00~20:00
定休日:なし
http://harahoge.com/
たくさんの石猿が出迎えてくれる「男嶽神社」
腹ごしらえを済ませ、さらに進むと山間に男嶽神社が見えてくる。
ここは、男岳と呼ばれる山全体が御神体とされていて、小島神社と同様に枝1本持ち帰ることが許されない場所だ。男嶽神社の中で目を引くのが、ご祭神「猿田彦」に祀られている200体以上が並ぶ石猿。
時間があれば神主さんに案内してもらい、御神体の岩に触ってみたかったが、フェリーの時間を考えて残念ながら見送った。
男嶽(おとこだけ)神社
たくさんの石猿たちが出迎えてくれる男嶽神社。参拝の際に、神主同伴であれば、御神体の岩に案内してくれる。パワースポットとしても有名で、コンパスの針が正常に動かないらしい。岩に触れることもできる
DATA
長崎県壱岐市芦辺町箱崎本村触1678
問:壱岐市観光連盟
TEL:0920-47-3700
http://www.ikikankou.com/