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長崎県 島めぐりの旅「対馬・壱岐」見所が凝縮された島 壱岐 その1

観光や行楽を楽しめる島。それが長崎県の壱岐だ。
独特の文化や歴史の跡を辿り、バイクで巡ってみれば、見たことのない絶景に出会え、自然の力を感じられる島なのだ!

博多からならフェリーで約2時間半で到着

壱岐は博多から直線距離で約70km。その先の対馬までは約60kmと、博多と対馬の中間くらいの場所に位置する。観光でも有名な場所だ

遊んできた人:編集部 ヤンス・タカハシ

フェリーが作業船のように揺れる船ほどテンションが上がる人。島旅を楽しむなら、ご当地Tシャツの購入がオススメだ!

唯一無二の文化と景色が魅力を放つ壱岐!

九州の中で、人気のある離島のひとつが長崎県の「壱岐(いき)」だ。福岡県の博多港から60kmほどの沖合に位置し、高速船に乗れば1時間で到着できる島だが、このわずか1時間の移動だけで、島内の非日常感あふれるパワースポットや、海水浴などのレジャーも楽しめるという。プチ海外旅行気分が味わえるというのも人気の秘密だそう。

そんな観光島でもある壱岐だが、地図を広げて見ると、島全体にスポットが点在し、さらに移動しやすそうな県道が国道を起点に枝葉のように広がっているではないか。実際に走ってみて、走りごたえをチェックしてみようと、長崎県 島めぐりの旅「対馬・壱岐」移動は九州郵船のフェリー!で紹介している対馬に続き実際に周ってみることにした。

Schedule

1日目
対馬の厳原港からフェリーで郷ノ浦港へ

17時30分に到着する便で出発

その日のうちに湯ノ本温泉の宿へ

2日目
朝8時からツーリングスタート!

16時15分に芦辺港から博多港へ

夕方18時25分、博多港に到着

壱岐はバイクで走るにはうってつけの島!

壱岐は南北約17km、東西が15kmとやや楕円形で、全国で20番目に大きい島だ。島の周囲には23もの属島がちらばり、一部の島は国定公園にも指定されているなど自然も豊かな場所。

さらに、「魏志倭人伝」や「古事記」に登場するほど歴史も古く、当時から海上交通の要衝となっていた。そんな経緯もあり、15年には日本遺産に認定されている。

対馬暖流の影響で1年を通して温暖な気候で、九州本土と比べて冬はやや暖く、バイクで走るにはうってつけの島でもある!

せっかくなので、対馬の厳原(いずはら)港から、フェリーで壱岐の郷ノ浦(ごうのうら)港を目指すことにした。フェリーの出航は16時ごろ、約2時間で郷ノ浦に到着。島唯一の温泉街である湯ノ本温泉のある国民宿舎壱岐島荘に宿泊することにした。

国民宿舎壱岐島荘
壱岐で宿泊したのは「国民宿舎壱岐島荘」だ。宿は和室のみで広い。湯ノ本温泉内にあるため、天然かけ流しの温泉も楽しめる。こちらは日帰り入浴(432円)も可能だ。食事は旬の壱岐グルメをふんだんに盛り込んだプランもある。島内の港から、スポットまで30分ほどあれば到着でき、アクセスしやすい

Data
長崎県壱岐市勝本町立石西触101
TEL0920-43-0124
宿泊料:1泊2食付き9720円~
http://ikijimasou.com/

1日で壱岐を満喫するプランニング!

宿に着いたら、早速プランニング。点在するツーリングスポット間は、どこも30分くらいで移動できそうだ。翌朝、宿をスタートしてグルッと島を一周するようにスポットを巡って、1日で壱岐を満喫することにした。

西側の海岸にそびえる「猿岩」は、黒崎半島に自然に形成された玄武岩のかたまりからできた奇岩。高さは45mもあり、壱岐のランドマーク的な存在で、猿の横顔のようなインパクトのある姿が望める。この岩は、壱岐島誕生の伝説にも残されていて、『生まれたばかりの壱岐島が「生きた島」だったため、流されないように回りに立てられた8本の柱のひとつ』とも言われているのだそうだ。

「日本の奇岩百景」にも選ばれた「猿岩」

その名の通り、そっぽを向いたサルにそっくりだが、まぎれもない自然の造形。その歴史には、壱岐島誕生の8本の柱のひとつだったという神話も残っている。展望所に駐車場もあり、お土産屋の「お猿のかご屋」も隣接

大鬼の伝説が残る「鬼の足跡」

また、「鬼の足跡」は波の力で削られ続けた洞穴が陥没してできたものだというが、どれほどの年月がかかって今の形になったのか、自然の力の大きさに驚いてしまう。このパワースポットと呼ぶにふさわしい景観の2つのスポット周辺は、断崖絶壁だらけ。注意して見学するように。

大鬼の『デイ』が鯨をすくい捕るために踏ん張ってできた足跡からこの名がついたらしい。

牧崎の先端にあり、周りは断崖絶壁。そんな中に周囲110mにもなる大穴が開いている景色は驚くばかり。実際は長い時間をかけて波が侵食した洞窟が陥没してできた穴なのだ

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