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【SSTR】Vol.2 主催者・風間深志さんが語るSSTRの原点

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太陽を追うライダーたちのロマンあふれる熱き1日

その昔の10〜20代、僕はバイクが「夢の想像機」だと言いながら、走ることに夢中だった。そして、バイクは「乗ることが冒険」だと叫び、未知への世界に果敢に挑んだ30〜40才代。で、50〜60代となった今は……?
多くのライダーは「温泉やグルメ」へと向かう。その乗り方がバイクだとしたら、あまりにも寂しい気がする。昨今、バイク界全体が何だか平々凡々として、生彩を欠いているように見えるのは僕一人だろうか?

バイクは本来、もっと劇的に、焦げ付くほどの可能性を求めて走りたい。そして、その魅力を知り尽くした私達は、もっと声を大にして他人に表現してもいいのではないだろうか?
例えば、風に吹かれ、大地を友として走るライダーには、日常生活では味わうことのできない自然との会話がある。「地球とともに目覚め、太陽を追いかけて走る1日」という、ロマンに満ちる体験が普通にあることを、もっと多くの人々に伝えていいのではないだろうか?

バイクの魅力は、「喜怒哀楽」という、およそ人々の感じる様々な心情や心模様だけではなく、自在に心を巡らす個々の想像力や探求心をも満たしながら、常に乗り手の心をクリエイティブで最高レベルのエンターテイメントへと誘うこと。それがバイクだ。

そんな気分を胸に、この時代に最もシンプルで地球のドラマとシンクロするツーリング企画=「サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー」を考えついた。

2013年の6月29~30日にプレランが開催。 当時は、東京・お台場で集合し朝陽を確認してから出発。各々が自分で計画したルートを走行し、ゴール地点である石川の千里浜なぎさドライブウェイを目指した。 そして、記念すべき第1回SSTRは2013年10月19日~20日に開催され、130台のエントリーがあった

夕陽に燃えるライダー・スピリット

「サンライズ・サンセット」、陽は昇り、陽はまた沈む。この地球の営みの原理原則の中で、最も単純で、かつ厳かな「日の出」と「日の入り」のドラマをバイクに乗って追いかける旅。別名「コーストto コースト・ツーリング・ラリー」。

そのルールは、太平洋の海原に昇る太陽を見るところから始まり(キックオフ)、日本列島を横断し、今度は西の日本海に沈む真っ赤な夕陽を眺めて終える充実の旅。ゴール地は石川県羽咋市の「千里浜なぎさドライブウェイ」8kmの砂浜に設置される特設ゴール(大きなエアーアーチが組まれる予定)地点である。これを目指して太平洋(または瀬戸内海)の波打ち際から、いくつかの「道の駅」のスタンプを集めながら、日没の夕陽に燃える砂浜に結集するというのが大筋のルールである。
 
そんなことからSSTRは2013年からスタートし、回を重ねるごとに参加人数も増加。プレミアムSSTRを含めると、2018年で第7回目となる。
初めての人も参加した方も、年に1度は「太陽を追いかけて走る」という特別な体験をしてみてはいかがだろうか。

冒険家・風間深志さん

1985年にエベレストに登攀(とうはん)し、6005mの世界記録を樹立。バイクによる史上初の北極点と南極点到達という快挙も成し遂げた。現在は「地球元気村」の主宰として活動する

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