カワサキが送り出すスポーツモデルは、ZとNinjaが両翼となっている
なかでもフルカウルスポーツであるNinjaは世界中で多くのファンを持つ
シリーズ最小の250と400がフルモデルチェンジされたが、
2台のツーリング性能は果たして?
問い合わせ
カワサキモータースジャパン
TEL0120-400819
http://www.kawasaki-motors.com/
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カワサキが送り出すスポーツモデルは、ZとNinjaが両翼となっている
なかでもフルカウルスポーツであるNinjaは世界中で多くのファンを持つ
シリーズ最小の250と400がフルモデルチェンジされたが、
2台のツーリング性能は果たして?
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中島:今回のフルモデルチェンジではエンジンも新設計されていますが、高回転の伸びが気持ち良い250と、太いトルクでグイグイ走る400のエンジンキャラクターの違いに驚きました。
違いは排気量、サイレンサーの容量、タイヤ、キャスター角程度なのにまったく別の魅力を持ったスポーツバイクに仕上げられています。
栗栖:まず250について感じたことだけど、基本的なエンジン特性は従来型同様なんだけど、全体的に高回転型に振った印象だね。
通常走行に必要な低回転トルクに不足はないんだけど、回して走るタイプになった気がする。
実際、高回転の伸びが良くなっているし、ミッションのギヤ比もクロスしているので、スポーツライディングにより適したエンジンになっているね。
一方400は、スタートした瞬間から太いトルクを感じるのが印象的。
スロットルレスポンスもリニアで、あらゆる速度域でストレスを感じないで思い通りに走れる。性能面ではまったく不足を感じなかったね。
中島:街中ではどちらもキビキビと走りますが、比較すると400のほうがラクですね。出足もグイッと出ますし、メリハリの利いた走りができます。
高速は制限速度があるので互角です。250も100キロ巡航で辛いということはありませんでしたから。
栗栖:それはボクも同感だね。街中でもツーリングでも400のほうがラクに快適に走ることができる要素が強い。高速走行に際しても余力があるぶん、追い越しが素早くできる。
400に比べて250のほうは絶対的なパワーでは劣るけど、日本の道路環境の中でだれにでも乗りやすい性能を実現しているところが大きな魅力だね。
中島:ワインディングの上りはやはり、400が圧倒的に良いですね。ここでもトルクでグイグイ曲がっていけます。400ccの存在意義を強烈に感じました。
80年代に2スト250ファンだったボクが、Z400GPに乗ったときに感じた排気量の余裕による上質感を思い出しました。
栗栖:ワインディングの上りコーナーの立ち上がりで、思い通りの加速が得られるので気持ち良い走りが体感できるのが400の良さ。
たとえば、ツーリングで峠道を走るときなどは、1速高めのギヤでゆとりを持って走れる。精神的にもラクだよね。
中島:250の魅力はなんといっても高回転域の伸びですね。レッドゾーンも少し高く設定されていますが、伊達じゃありませんでした。
ライトウエイトスポーツの醍醐味をストリートで味わいたいなら250のパワー感は理想的だと思います。
栗栖:良し悪しは別にして、高回転型の250はアグレッシブな走りを楽しみやすい。ハンドリングの軽快さでもスポーツライディングに向いている。
もちろんサーキット走行となれば400のほうが圧倒的に有利なのはたしかなんだけど、公道走行では250のパワー、そしてバイアスタイヤで不利になることはないと思う。
中島:車体はほとんど共通ですが、ディメンションは少し違っていて、250のほうがキャスター角が立っていますね。タイヤサイズの相違もありますが、400より250のほうが旋回性を高める方向で設計されています。
それがハンドリングの軽快さにつながっているんでしょうね。いずれにしても軽くてスポーティなのは楽しい。
栗栖:新型ニンジャは両車ともスポーツバイクとしてものすごく進化している。なかでも160kg台にまで軽量化してくれたのは個人的にありがたい。
日常はもちろん、ツーリングに出かけたときにも、取り回しが軽いと停める場所や入り込む道にも苦労しないからね。だからボクは、自由な旅には軽いバイクが向いていると思っているんだ。
そんな観点からすると、この2台はツーリング性能が高い!
中島:基本的にボディは共通なので荷物の積載能力は互角ですが、排気量の余裕はロングツーリングに出た時にはライダーを大いに助けてくれると思います。
旅ヂカラという意味では400に軍配が上がりそうですね。
栗栖:うん、ボクももしツーリングに使うなら400を選ぶ。低中速トルクがあるので、どんな場面でも圧倒的に扱いやすいからね。
そしてもうひとつ、2気筒らしいダダダッとエンジンのパルス感が伝わってくることも400の大きな魅力。250は高回転特性を重視しているので、低速域であまりツインらしさを感じにくい。
それが悪いことじゃないんだけど、風景を楽しみながらのんびり走りたい人には400のほうが向いていると思うし、オススメだね。
中島:どんなときにもスポーツ感覚を味わいたいというライダーには250が良いですね。安全な領域で手軽にスポーツライディングが楽しめる。
400も同じような使い方はできますが、安定感を重視したいライダー向きという気がします。実際に乗り比べてみると、400のほうが乗り心地が良かったですから。
栗栖:そう、ポジションはほとんど一緒なのに、シート高が10mm低かったり、シート自体のクッション性が良かったりで、400のほうが快適だったね。そういう点からも、ツーリングには400のほうがより適している。
中島:選択の基準は、スポーツ派には250、ツーリング派は400ということになりそうですね。ただし、軽二輪と普通二輪とでは車検の有無も含めてコスト的な開きがあります。
それを踏まえて考えれば、250もツーリングバイクとして十分に選択肢に入りますね。道交法ではまったく同じ立場にあるわけですから、高速道路走行も含めて不利にはならないと思います。
栗栖:そうなんだよね。バイク単体の性格でいえば400のほうが旅ヂカラがある。でも250がダメかというと、それもまた違う。実用的には同じと言えるかもしれない。
そう考えると車検がない、財布に優しい250のほうが良いともいえるよね。
中島:結局は好みということになるんでしょうけど、若い人にもっとスポーツバイクに乗ってほしいという気持ちからすると、250を強力に推薦したいですね。
栗栖:いや、若い人たちだけじゃなく、オジさんライダーたちにも、「250なら経済的負担が少ないから」と、ガッチリ財布を握っている奥さんを説得しやすい(笑)。
中島:それもバイクに長く乗り続けるコツかもしれないですね。