道中も旅情たっぷり|した道ツーリングのススメ
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高速道路で目的地までひとっ飛びして絶景やグルメ、ワインディングを楽しむのも悪くはないが、たまにはのんびりした道を走ってみるの。いつもは気に留めず通り過ぎていた場所に思わぬ発見や出会いがあるかもしれない
旅の醍醐味はした道にアリ!?
温泉、絶景ワインディング、美味しいグルメなどなど……ちょっと遠くまでツーリングに行くなら、大半のライダーが高速道路を利用することだと思う。
今回提案するのは、「今まで高速道路で通過していた地域をした道で走ってみる」というプラン。知らなかった道やツーリングスポット、飲食店など、新たな発見があるかもしれない。また浮いた高速代で宿や食事をグレードアップしたり、ちょっとお高いお土産を買って帰る、なんてことも。「どんなルートを組んだらいいか分からん!」という人に向けて、下記にルート組みの例を掲載。自分の住んでいるエリアで類似している場所があったら参考にしてみてほしい。
もちろん、高速道路を使うより時間はかかるので、時間にゆとりを持ったスケジューリングで走りに行こう。旅情あふれるツーリングが待っている。
した道がオススメな理由
・気になった場所にすぐ立ち寄れる
・高速代が節約できる
・どこでも休憩可能
した道ルートの例
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国道一気型
一桁国道をひたすら走り続けるのが「国道一気型」。幹線道路のロングランになるので、面白さよりはチャレンジの意味合いが強い。大阪~福岡の国道2号、九州の国道3号、新潟と京都を結ぶ国道8号など、実践できる国道は全国に存在するので、ぜひチャレンジしてみよう
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ループ型
このループ型はICを起点に、した道で円を描くように同じICへ戻るもの。この型のメリットは終点が同じICなので、帰路が楽で、同じ道をほとんど走らないため、飽きることなくフレッシュな気持ちで走り切れること。起点と終点が同じなのでルートが組みやすいのも特長
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高速道路並走型
高速道路で通過しているエリアのした道でルートを組むのが「高速道路並走型」だ。ルートの見つけ方は、MAP上で高速道路と並走している道を探すだけ。高速と併走しているので要所にICの標識があるので迷いにくい。さらに道中で簡単に高速道路に乗れるのもメリット
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高速道路横断型
このルートで狙うのは高速道路と高速道路の間のした道エリア。ゴールを高速道路にすることで、ルートの目標や帰路がスムーズなのが特徴。例えば、東名高速と中央道、山陽道と山陰道、東北道と関越道などの間のエリアをMAPで眺めれば、ルートが浮かんでくるハズだ
した道ツーリングを成功させる「3カ条」
①多くの情報を見逃さない
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交通標識だけでなく、した道には行楽地やレストラン、ミュージアムなどさまざまな看板がある。新たなルートを発見できる場合もあるので視野を広く持って見落とさないように心掛け、気になるモノがあったときは安全なところに停車して確認しよう
②地元の人から情報収集
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ガイドブックやネットからはたくさんの情報が得られるが、ツーリングスポットや美味しい食事処、地元のお祭りなど、ディープな情報は地元での情報収集が一番。土産物屋やガソリンスタンド、地元のライダーなどを見つけたら話を聞いてみよう
③時間にゆとりを持って行動
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した道を使う場合、寄り道や山道に出くわしたりと、なにかと高速道路より時間がかかることは頭に入れておこう。また、ガソリンスタンドが24時間営業じゃなかったり、日曜・祝日は休業していたりするので早めの給油を心掛けるのもポイントだ