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【ツーリングガイド/青森県】トド寝の聖地「古遠部温泉」で極上の癒しとアートなひととき

木の浴槽から溢れる温泉に寝転ぶ「トド寝」で体を癒し
体験型アートが楽しめる十和田美術館で心も満たす
贅沢なツーリング旅

初体験の入浴方法とユニークな現代アート

十和田湖からワインディングが軽快な坂梨峠を通り、この日の宿である「古遠部温泉」へ。ここは湯船から溢れ流れる温泉に寝転がりながら浸かる「トド寝」の聖地として知られる湯宿。浴室に入ってみると、木の浴槽に絶えず豊富な湯量が流れ込む圧巻の光景。床には3㎝ほど常にお湯が張っている状態で、そこに洗面器を枕代わりにして寝転ぶのがトド寝スタイルだ。やや熱めの温泉が背中を浸し、じわじわと温まっていく感覚は初体験。お湯の流れ続ける音の揺らぎ効果とともに、極上のリラックス時間を過ごすことができた。2023年から宿の経営を引き継いだ長井めぐみさんは「いい雰囲気の温泉と宿なので、守っていきたいと思っています」と話す。近隣の県から毎日入浴に来る湯治目的の常連客もいるとのこと。宿泊は素泊まりのみだが、飲み物やレトルト食材などの購入可能。飼育している烏骨鶏の採れたて卵の朝食を食べられる。

旅のシメとして、八戸へと戻る道中で立ち寄ったのは「十和田市現代美術館」。間近に鑑賞できたり体験型のアート作品が多く、館外にもたくさんのパブリックアートが展示されている市民の憩いの場所だ。

訪れる時期によって違う景色を見せてくれる八戸・十和田エリア。清秋の時期にも再訪したい。

古遠部温泉

山奥にある秘湯宿で静かな時間を
秋田県との県境近くの場所にある源泉掛け流しの温泉で知られる宿。豊富な湯量で湯船からは絶えず源泉が溢れ出し、常に床上3㎝ほどお湯が浸っている。その床に寝転ぶ「トド寝」の聖地としても知られる

現在は素泊まりのみとなっているがレトルトのご飯や味噌汁、飲み物などは購入可能。産みたての烏骨鶏の卵もあるので、朝食にぜひ

津軽地域では一般的な「トド寝」は湯船で温まった身体を浴室内で寝て体を休める入浴方法のこと。浴槽に流れるお湯を浴びる打たせ湯は宿泊者の特権

青森県平川市碇ヶ関西碇ヶ関山1-467
TEL0172-46-2533
営業時間:9:00〜20:30(日帰り入浴)
定休日:なし

十和田市現代美術館

観覧料:1800円(企画展閉場時:1000円)

アート空間での非日常体験
現代アートを中心に展示されている美術館で、国内外の著名なアーティストによる作品が展示されており、独創性や規模の大きさが特徴。屋内外に多くの作品が展示されていて、美術館の周囲の街並みと一体化したアート環境。複数の独立した展示スペースが一体となった建物は街中を散策しているような感覚

アナ・ラウラ・アラエズ《光の橋》
塩田千春《水の記憶》

青森県十和田市西二番町10-9
TEL0176-20-1127
営業時間:9:00〜17:00(最終入館16:30)
定休日:月曜、年末年始

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