【日常に潜む〝チャンス〟を探せ!】編集部の+1 エクストリーム出社の限界を探る
プラス1チャレンジとは?
バイクの時間を「作るの」ではなく、「見つける」。日常のタイムスケジュールを見直し、バイクの時間を捻出するという、今を頑張る社会人ライダー必修科目……!
[ Challenger ]
編集部 ヤマキ
ワインディング好きの本誌編集部員。誌面の企画で走る機会も多くツーリング欲は満たされている。が、やっぱり自分のバイクで走りたいので朝の時間を有効利用。どの辺まで行けるかも確かめてみた
出勤前のツーリングが自分の中の最適解!?
仕事柄バイクに乗る機会が多いのでツーリング欲というものは充分満たされていた。ところがここ最近、愛車をしっかり整備したことで「自分のバイクでワインディングを走りたいな……」。そう思うことが以前より増えたのである。
インドア派の僕の休日はもっぱら布団でゴロゴロ。それが一番の幸せ。家から出ようとするのはちょっと気合が必要だったりする。
そんな僕が見つけ出したツーリングタイムは平日の出勤前。どうせツーリングのあとは一日仕事だから、その延長線上と考えれば休日より家から出るハードルも低い。
ちなみに出勤前にアクティビティを行ってから会社に行くことを「エクストリーム出社」というらしいので今回はその名前を拝借。
普段よりちょっと早起きして、会社に向かう時間と併せてツーリングの時間に充てるのだが、確保した時間は4時間半。片道2時間ちょっとの距離でワインディングが存分に楽しめる場所……。
いろいろ考えた結果、ギリギリ間に合うか間に合わないかくらいの距離にある伊豆スカイラインの天城高原ICを目指すことにした。ギリギリを攻めた理由は限界を知っておけば、もし、次にエクストリーム出社をすることがあったら参考になると考えたからである。
目覚ましをセットしたのは4時半。前日早めに寝ようと思ったのだが、なかなか寝付けず就寝時間は結局いつもと同じになってしまった。無事に起床し準備を済ませ家を出る。湿度はあるが気温はまだ上がり切っていないので、日中よりもはるかに快適だ。
ガラガラの東名高速道路、小田原厚木道路を経由し箱根新道に入る。しばらく走って伊豆スカイラインの熱海峠ICへ。
標高が上がって涼しいうえに相変わらず交通量も少ない。愛車のエンジン音だけを聞きながら静寂の中を一人で走っているのが、ただただ心地良い。さらに、普段なら布団の中にいる時間にバイクを走らせているという特別感も気分を高揚させる。
途中、朝練中とおぼしきオジサマに道を譲ったりしながら目的地の天城高原に着いたのは7時をちょっと過ぎたころ。普段は8時に起床しているので、「結構走ってきたのにまだこんな時間かぁ」となんだか得した気分。
のんびりしていたいところだが、このエクストリームツーリング、絶対に破ってはならないルールが一つだけある。そう「出社時間の厳守」だ。
9時半が出社時間なので、残された時間は2時間20分くらい。「まぁ、そんだけあれば大丈夫っしょ〜」と若干の余裕をかましつつ会社に向かう。
途中、海老名SAに立ち寄って時間と交通状況を確認。やばい……、出勤渋滞のことが完全に頭から抜けていた……。
慌てず急いで会社に到着したのは9時35分。ギリ間に合わなかった……。しかもその後は睡眠不足がたたって居眠り。仕事にかなり影響を及ぼしたけど(編集部の皆さんごめんなさい)道中のアノ高揚感はクセになりそう。今度は北に朝風呂とか入りに行こっかな。
Plus One Challenge!
睡眠・出勤時間をツーリングに!
普段はだいたい0時頃に就寝して8時に起床している。出勤にかける時間は約1時間で出社時間は9時30分。睡眠時間をちょっと削り、早めに家を出て、ツーリングに向かう。そのまま会社に向かえば出勤時間もツーリングに充てられるという算段だ。確保した時間は4時間30分。果たしてどこまで行けるだろうか
04:30 起床
寝坊せずに起きられた4時半起きだと流石に眠い
05:05 出発
もろもろ準備をして出発したのは5時をちょっと回ったころ。近所の家の屋根からちょうど太陽が顔をのぞかせるところだった
目指すは天城高原!
確保した4時間半でギリギリいけそう、かつワインディングが楽しめそうな場所、ということで目標を伊豆スカ経由の天城高原に設定
06:33 伊豆スカイライン
6時半を少し過ぎたころに伊豆スカイラインに入る。平日の朝なのでクルマもバイクもほとんどおらず気温も20℃くらいで涼しかった。まさに「快適」の一言!
07:10 天城高原IC(伊豆スカイライン)
朝練中と思われるライダーに道を譲ったりしながら伊豆スカイラインを走り、終点の天城高原ICに到着したのは7時10分。普段ならまだぐっすり眠っている時間だ
09:05 海老名SA
ツーリングの帰り、海老名SAに立ち寄って渋滞情報を確認すると、上りは出勤するクルマで渋滞している模様。リミットまであと25分。間に合うのか!?
09:35 出社
思ったより混んでいなかった東名高速を東京ICで降りて、会社にたどり着いたのは9時35分。会社で定められている出勤時間は9時30分。言い訳のしようがない完全なる遅刻
13:50 居眠り
このツーリング
⊡オススメする ☑オススメしない
『業務に支障をきたしたが道中の高揚感は唯一無二いずれまた挑戦したい』
ヤマキ
往復250kmくらいの場所(都内起点)
東 銚子(約280km)、大洗(約280km)、九十九里浜(約220km)
西 山梨県 富士五湖(約250km)
南 千葉県 館山(約210km)
北 伊香保温泉(約260km)