[憧れの海外ツーリング]南米バイク放浪記⑧「ウユニより満喫した町(?)”トゥピサ”」
この度、南米をバイクで旅をするという川田さん
初心者ライダーでバイクの運転はほぼ海外のみ
そんな人の南米バイク旅はどうなるのか?
「バイクで海外旅」ならではの疑問を解消しつつ、走ります!
※BikeJIN vol.261 2024年11月号参照
皆さんこんにちは!
本日ボリビアから、ペルーにやってまいりました。日本人はボリビアには一年に90日間しか滞在できない規定があります。そして今日が90日目。ギリギリでボリビアを抜け出し、『チチカカ湖』という、琵琶湖の12倍の大きさを誇る湖の畔の町『プーノ』に滞在しております。
さて、ウユニ塩湖を十分過ぎる程堪能した私ですが、次の目的地を決めておらず、ウユニの町で5日間程ダラダラと過ごしておりました。そろそろ次の町に行こうと思い、グーグルマップを眺めていたら、ウユニから200㎞程南に『トゥピサ』という町を発見。みんなに聞いても知らないと言う町。「面白いじゃないか!」という事で、ほぼ下調べをせずに向かってみる事にしました。標高4000m程の峠を登っては降りてを繰り返し、トゥピサには夕方に到着。赤茶色の山岳に囲まれた小さめの町です。
とりあえずその日は宿に向かい、夕食を取り早めに就寝しました。
翌日、宿のスタッフに見所を聞きバイクを走らせます。これが想像を遥かに超える景色でした。位置的にアルゼンチン北部に近いため、その辺りを彷彿とさせる様な風景で、なんともダイナミックで日本離れしていて見ていてまったく飽きません。一通り走ったらすっかり夕方になってしまいました。
翌日、昨日とは逆の北側方向に向かって大通りを走っていると、バイク修理店の様な店を見つけました。そろそろオイル交換の時期に差し掛かっていた為、ちょっと聞いてみようと思いUターンしようとしたのですが、走っていたアスファルトと、私が足を着けようとした所が砂利道で、しかも段差がありました。それに気づかず、右足を地面につけようとした所、しっかりと地面に足を着く事が出来ず、砂利道だったせいもあり、バランスを崩しそのまま転倒。倒れた瞬間、右足の甲に激痛が……。見てみると、足の甲が右ハンドルのグリップの部分の下敷きになってました。のたうち回る程の激痛。私は骨折の経験はありませんが、コレは間違いなく折れただろうと分かる程の痛みでした。
南米を走る事に慣れてきたなぁと思った矢先に起きた事故。どっかで油断をしていたのでしょう。何とか宿に戻り、その日は様子を見る事に。
翌日腫れが引かないので、宿のスタッフと医者に行きレントゲンを撮った所、右足の甲の中指に当たる部分がしっかりと折れており、医者曰く手術が必要との事です。
私の旅史上、最大の怪我です。
さて次回、トゥピサでの手術や療養生活、現地民との触れ合いなどについてお話しさせて頂きます!(骨折って痛いんですね……)
四方八方を赤茶色の山岳に囲まれたトゥピサ。標高は3000m弱。情報の少ないこのエリアは、思うがまま移動できるバイク旅であるメリットを充分に感じられた
昭和63年生まれ。10代、20代前半はテニスコーチをしながら、アマチュアのテニス選手として活動。その後、海外放浪旅に魅了され、31歳より旅中心の放浪生活中