1. HOME
  2. COLUMN
  3. ツーリング
  4. 【憧れの海外ツーリング】南米バイク放浪記①「私が世界をバイクで走ることになったきっかけ」

【憧れの海外ツーリング】南米バイク放浪記①「私が世界をバイクで走ることになったきっかけ」

この度、南米をバイクで旅をするという川田さん
初心者ライダーでバイクの運転はほぼ海外のみ
そんな人の南米バイク旅はどうなるのか?
「バイクで海外旅」ならではの疑問を解消しつつ、走ります!

BikeJIN2024年4月号 Vol.254掲載

皆様初めまして。この度、ご縁がありコラムを書かせていただく事になりました川田と申します。初回という事で、簡単な自己紹介と今回の“南米バイク旅”を決行するに至った経緯をお話し出来たらと思います。

今年35の歳になりますが、中型免許を取得したのは、33歳の時。「バイクに乗ろう」と思ったのは、キルギスという、中央アジアの国を旅していた時の事です。

マルシュートカという、小さな乗り合いバスに揺られながら眺めるキルギスの絶景は、当時の私の心を強烈に抉りました。それと同時に、「ここに留まって、じっくり写真を撮りたい」という想いや、「この脇道を入って行ったら何があるんだろう?」といった興味心をくすぐられました。その時「バイクで来ればすべて解決するのではないか?」と考えました。

その時の旅は、トータル15カ月の期間を経て、ユーラシア大陸横断後、北米から南米を目指してく途中、ニカラグアという中央アメリカの国にて、パンデミックの影響により撤退を余儀なくされ、帰国する形になりました。

帰国後、コロナ禍であってもキルギスで抱いた、『いつか海外をバイクで旅してみたい』という想いは忘れていくどころか、ドンドン膨らんでいきます。

いつかきっとくるであろう“その時”の為に、コロナ禍中タイミングを見計らい、中型免許を取得しました。つまり私は“元々バイクが好きで海外を走ろう”と思っていた訳ではなく、“海外を旅するにはバイクというのが自分には最適の選択肢ではないのか?”という結論に至った形です。

2023年4月末、42Lのリアバックを片手に中央アジアのカザフスタンに降り立ち、紆余曲折ありましたが、地元民の協力を得てバイクを入手し、カザフスタン、ロシア、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスを4カ月かけて旅をする事ができました。

中央アジアバイク旅で得られた経験は格別でした。本当に背中に羽が生えた様な感覚で、知らない土地や町を走り回るというのは、文字通りRPGのゲームの主人公になった様な気分で、自分がいつかやってみたいと憧れていたアドベンチャーそのものだったのです。

カザフスタンのアルマトイで、新車価格約20万円の中華製バイクを購入。メインフレームが折れる等、様々なトラブルに見舞われたが、現地民の助けもあり無事5カ国走破。4カ月強で走行距離約1万6000㎞。壮大な絶景の数々は、私をバイクの虜にさせた

中央アジアでの旅を終え、もう少しバイクで海外を走りたいと思い、「どこか?」と考えた末、次の舞台は4年前に足を踏み入れ損ねた、南米大陸にしました。

そして、私の旅を応援して頂ける企業様を探している中で本誌と出会い、このような形で筆を執っている次第です。

このコラムを読んで下さる皆様には、日本人にはあまりポピュラーではない、南米をバイクで旅する魅力をお伝えできたらと思います。ぜひ温かい目で見守っていただけたら幸いです。

という事で、いってきます!

川田貴史
昭和63年生まれ。10代、20代前半はテニスコーチをしながら、アマチュアのテニス選手として活動。その後、海外放浪旅に魅了され、31歳より旅中心の放浪生活中

関連記事