えっ、何もないって!?彼らのウソを暴きましょう!
今回、当企画の行先は佐賀県。そもそも、ライダーにとって佐賀県は意外と縁のある地である。それは、九州を旅する際にはけっこうな割合で通ることになるからだ。長崎県にアクセスする際には佐賀県を通ることになるし、九州道、大分道、長崎道が合流する鳥栖JCTも佐賀県。佐賀県は九州ツーリングで身近な場所なのだ。
しかし……、である。「佐賀県は何もない」とはよく耳にする言葉であり、試しに検索してみると、そんな言葉が出てくる、出てくる……。「全国認知度ランキング」などを見ても、厳しい状況に置かれているが、どことなく〝ネタ〞にしているようにも思えてくる。これはお笑い芸人のはなわさんが2003年に自虐的に歌った「佐賀県」の影響もあるかもしれない。せっかくなので、佐賀県のバックグラウンドも見ていきたい。
そもそも、明治の府県制成立の際、佐賀県と長崎県の2県として分立した歴史を持つ。九州地方の中では最も経済規模が小さく、人口も最も少ない県である。県内で人口7万人以上の都市は佐賀市(約23万人)、唐津市(約12万人)、鳥栖市(約7万人)の3つ。このうち唐津市は福岡市地下鉄が乗り入れており、福岡空港駅まで約1時間20分とアクセスは良好。鳥栖市は久留米市(約30万人)と非常に近く、通勤・通学も可能なレベルの距離感。さらに、鳥栖市の市外局番は久留米市と同じ「0942」である! 鳥栖市には鳥栖プレミアム・アウトレットもあるし、サッカーファンにとってはJ1サガン鳥栖の本拠地として馴染みがあるだろう。トップ3のうち佐賀市は福岡県との交流は少ないが、唐津市、鳥栖市は福岡県とのつながりが強い印象である。
今回、旅してきた結論を先に言ってしまうと、「佐賀県が何もないなんて言うのは、彼らの営業戦略なのではないか」と思ってしまうぐらい、いろいろある! 各記事の写真を見れば分かるだろうが、ライダーにとって佐賀県は相当にとんがったスペックを持っているのだ。
それでは、何もない県・佐賀の魅力を佐賀していきましょうか!