2020年の夏から来春にかけて開通フィーバー間違いなし
16年の熊本地震で被災した阿蘇の主要交通網が、復興に向けラストスパートをかけている。
まず2020年の夏には、JR豊肥本線の肥後大津駅と阿蘇駅の区間が復旧して全線開通。生活の足であり観光の重要な移動手段であるJRの復活に、地元は大いに沸いている。
それに加えて10月には、いよいよ国道57号の北側復旧ルートが開通する。こちらは、大津町の引水地区と阿蘇市の赤水地区を接続する道路。この区間は現在、ミルクロードが国道57号の迂回路として機能しているが、朝夕を中心に渋滞が多い。その地点のひとつが赤水地区のミルクロード入口交差点。国道57号とミルクロードへのアクセスルートである県道23 号菊池赤水線が接続する場所だ。北側復旧ルートはミルクロードを高架でまたいで赤水町の北東側で国道に接続するため、今後はこの「ミルクロード入口」交差点付近の交通量は大幅に減るはずだ。
迂回路の役割を終えることでミルクロードの二重峠付近も当然ながら空くだろうが、じつは赤水の交通量削減も恩恵がデカい。というのも、阿蘇の定番ルートである阿蘇パノラマラインとミルクロードを走りつなぐ場合に、パノラマラインの阿蘇公園下野線で国道57号に下り、国道を約1・5㎞北上して菊池赤水線でミルクロードに駆け上がるというルートを、快適に利用できるようになるはずだ!
また、以前の国道57号(現道)も同じく10月頃に復旧予定。2021年3月には崩落した阿蘇大橋の架け替え工事も完了して、国道57号と325号も直接つながる見込み。これらがすべて完了すると、いよいよ阿蘇の交通網は完全に立ち直る。
ぜひ、復興に盛り上がるホットな阿蘇をツーリングしてほしい!