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【ツーリングガイド】八甲田に湧く湯は力のあるホンモノの温泉! -3-

まずは日帰り入浴で体験してほしい

温泉は生きている。そう実感できる湯に浸かったことはあるだろうか。温泉とひと言で言ってもさまざまで、やはりホンモノは違う。そう実感できる温泉はそんなに多くはないが、東北に多い。そして東北のなかでも、この八甲田山中は日本を代表する秘湯が集中するエリアである。

酸ヶ湯温泉を筆頭に、谷地温泉、猿倉温泉、八甲田温泉など、メジャーどころが笠松峠周辺に集中。少し離れた南八甲田には、ランプの光で一夜を過ごす青荷温泉がある。どの温泉も掛け流しで、まるで生き物のよう。実際、足下からポコポコと湧出している温泉もあったし……。

なお、この八甲田エリアは携帯電話の電波が弱く、Wi‐Fi環境も恵まれていない。さらに、宿泊の場合は立地の面もあってかややお高い印象。なので、スマホをいじっていたい、快適性はほしいという方に宿泊は向かないかもしれない(高級リゾートホテルはあるのでそちらがオススメ)。

今回掲載している温泉はすべて日帰り入浴が可能なので、まとめて周ってみることを強くオススメしたい。

酸ヶ湯温泉

約300年もの歴史を誇る標高900mに建つ一軒宿。建物は旅館部や湯治部などいくつもの棟が連なる。湯は乳白色の酸性硫黄泉。名物の混浴大浴場「ヒバ千人風呂」は160畳の広さで、熱湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など4つの浴槽がある。男女別の内湯も用意。

DATA


青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
TEL:017-738-6400
日帰り入浴時間:玉の湯(男女別)9:00~17:00
ヒバ千人風呂(混浴)7:00~17:30(8:00~9:00は女性専用時間)
日帰り入浴料金:1000 円
問:http://www.sukayu.jp/

元湯 猿倉温泉

猿倉温泉は5つの源泉があり、そのうち2つを旅館にて使用、残りの3つを十和田湖畔の焼山温泉郷へ送湯している「元湯」だ。もちろん、温泉は100%源泉掛け流しで泉質は乳白色の硫黄泉。野趣あふれる露天風呂と内湯がそろい、どちらも男女別で用意されている。

DATA


青森県十和田市奥瀬猿倉1
TEL:080-5227-1296
日帰り入浴時間:9:00~15:00(土日祝のみ)
日帰り入浴料金:500円
問:https://sarukura.net/

ランプの宿 青荷温泉

南八甲田の自然に囲まれた渓流沿いにある一軒宿。ランプの宿とあるとおり、夜になればランプの明かりで一夜を過ごす貴重な体験ができる。自慢の温泉は、健六(男女別)、滝見の湯(男女別)のほか本館の内湯があるなど多彩。本館のほか離れも用意している。

DATA


青森県黒石市沖浦青荷沢滝ノ上1-7
TEL:0172-54-8588
日帰り入浴時間:10:00~15:00
日帰り入浴料金:540 円
問:https://www.aoninet.com/

ぬぐだまりの里 秘湯 八甲田温泉

八甲田山中に湧く秘湯。19年5月に発生した温泉設備の不具合により、現在入浴できるのは「らむねの湯」のみだが、全国的にも珍しい温泉だ。これは自然に湧き出ている気泡(炭酸ガス)が身体に付着すると血管が拡張し血流を活発にすると言われている。龍神の館は8月末に再開予定。

DATA


青森県青森市駒込深沢766-2
TEL:017-738-8288
日帰り入浴時間:10:00~17:00
日帰り入浴料金:1000円(龍神の館・らむねの館)
問:http://www.hakkouda-onsen.com/

谷地温泉

八甲田山麓に開湯400年以上を誇る一軒宿。風情ある古びた木造の建物は趣があり、秘境の湯治宿として知られている。温泉は泉質の異なる2つの湯が楽しめ、どちらも足下自噴の源泉掛け流し。ポコポコと湧き出る柔らかな湯に浸かれば、日頃の疲れも取れる。宿には野生の「テン」が遊びに来ることも。

DATA


青森県十和田市法量谷地1
TEL:0176-74-1181
日帰り入浴時間:10:00~17:00
日帰り入浴料金:600円
問:https://yachionsen.com/

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