1. HOME
  2. ツーリング
  3. ユーラシア大陸横断 ポルトガル編 ユーラシア大陸最西端のロカ岬へ

ユーラシア大陸横断 ポルトガル編 ユーラシア大陸最西端のロカ岬へ

目指せユーラシア大陸横断

こんにちは!合田紘之(@GodaAFRICATWIN)と申します。
バイクで世界中をツーリングするために新聞記者を辞め、2017年の末から2018年の2月までのオーストラリア一周の様子はBikeJINWEBで連載させていただきました。
今回は第2弾。ロシア極東からヨーロッパ西部までユーラシア大陸の約4万kmを横断します!

目指すはロカ岬

目指すはポルトガルにあるユーラシア大陸最西端のロカ岬。ずっと目標にして走って来た場所だ。
8月20日にスペインのマドリードを出発し、一泊しながら西へ約700km進み、もう少しでゴールというところまで来た。

ロシアのウラジオストクを出発してロカ岬まで約3万4千km

ポルトガル共和国
人口約1100万人
面積約9万19000平方km
首都リスボン
公用語ポルトガル語
通貨ユーロ

ついに最西端に到達

ポルトガルの首都であるリスボンの市街地を抜けてさらに40kmほど西に進むと、住宅もほとんどない森林地帯になる。ロカ岬はその先にあった。
ロカ岬の駐車場に入ると、写真で見たことがあった煙突のように細長い巨大なモニュメントが目に入った。ついにずっと目指していた場所に辿り着いたと実感した瞬間だ。
本当に長い道のりだった。振り返るとキリがないが、事故による骨折で一時帰国したのをはじめ幾度のトラブルに遭遇してやっと訪れたゴールだ。
そして日本からずっと一緒に旅をして来た愛車のアフリカツインとこの地に立っていることに感動した。
この日は僕の32歳の誕生日である8月21日。自分への素晴らしい誕生日プレゼントとなった。

アフリカツインでロカ岬に到達

「ここに地終わり海始まる」

ロカ岬のモニュメントには「ここに地終わり海始まる」とポルトガル語で書かれている。ポルトガルの有名な詩人がこの場所で詠んだ詩だという。
この先を西に進んでも陸地はなくて海があるという単純な詩だが、ユーラシアの東部にある日本からずっと西に向かって進んで来た僕にとっては「本当にここで陸地が終わるんだ」と実感させられる感慨深い詩だ。

ロカ岬のモニュメント

ロカ岬からの景色

予想以上に観光地

ユーラシア大陸の端っこという地の果てを目指して来た。きっとほとんど人が訪れることのない寂れた場所なんだろう。ロカ岬に対してそんなイメージを持っていた。
だが実際は予想以上の観光地だった。
車100台分はあるであろう駐車場はほとんど埋まっていて、観光バスも次々と訪れている。岬周辺の遊歩道には人が溢れ、モニュメントの前には大道芸人がギターを弾いているほどの賑わいだ。
お土産や軽食を販売する立派な建物もある。一人で来るには少し騒がしい場所だった。

それでも僕はテンションが上がっていたので、三脚を使って何度も記念撮影をしたり、お土産を買ったり、意味もなく遊歩道を歩いてみたりと、なんだかんだで2時間ほど滞在してしまった。
今思えば3万km以上を走行してやっとたどり着いた場所を簡単には離れたくなかったのだ。

海の近くでキャンプ

この日はロカ岬の近くにある海の見えるキャンプ場に宿泊した。記念の日だからホテルに泊まろうと考えたが、調べてみると一泊1万円以上する高級なホテルばかりで手が出なかった。
安宿に泊まって変な人と相部屋になる可能性があるぐらいなら、いつも通り1人でのんびりキャンプをすることにしたのだ。
キャンプ場では海に夕日が沈む景色が印象的だった。
考えてみたらこの旅では西側には常に陸地があったので、海に太陽が沈むのを見たことがなかった。
夕焼けを見ながらユーラシア大陸横断のゴールを噛みしめた。

キャンプ場からみた夕焼け

ユーラシア大陸横断のゴールは達成したが、バイクの輸送を考えるとここから日本に帰るのは簡単ではない。せっかくならさらに西を目指してアメリカにバイクを送ることを決めた。
そしてイギリスからニューヨークにバイクを送ることとなった。

応援ありがとうございました

ツイッターなどのSNSを通じて応援のメッセージをもらい、トラブルの時は励ましてもらい、オススメの観光地を教えてもらったりなど、BikeJIN読者をはじめ多くの日本人ライダーにも支えてもらい励みになりました。
またスポンサーとして支援してくださった皆様ありがとうございました。

スポンサーの皆様もありがとうございました

関連記事