鹿児島のシンボルを正面に見据える大迫力
桜島は、鹿児島県のシンボルでもあり、九州を代表する自然景観のひとつ。九州を巡るとき、その存在を忘れることはできない。
鹿児島県南部の中央に位置し、東側を大隅半島、西側を薩摩半島に挟まれながら、穏やかで優しく海の恵みをもたらす錦きん江こう湾。その中心にどっしりと身構え、ときには荒々しさも垣間見せるのがこの桜島である。
標高1117mの北岳、同1 060mの中岳、同1040mの南岳で構成される複合火山の桜島は、わずか100年ほど前までは本当に島だった。しかし、1914年の爆発で流出した溶岩により、大隅半島と陸続きになった。地球の歴史から考えれば「現在進行形」で容姿を変え続ける活きた火山だ。
島の周囲は約36㎞。バイクなら1時間ほどで周回できるが、その際に通りたいのが、島西部の内陸を通る桜島展望道路だ。
麓からの序盤は、錦江湾を横に望みながら走れるきれいなワインディングだが、やはり最も長い直線区間で眺める御岳は迫力がある。路肩や歩道には火山灰が積もり、終点の展望所には大正溶岩原も迫る。そして振り返ると、錦江湾に加えて開かい聞もん岳だけや霧島連山をも遠望できる。
Road Information
桜島展望道路
区間距離:約11km
通行料金:なし
冬季閉鎖:なし
問:みんなの桜島協議会事務局
TEL:099-245-2550
http://www.sakurajima.gr.jp/