走りも意外と楽しい海沿いスカイライン
四国の南東部に鋭角な三角形に突出した室戸岬は、海岸段丘や奇岩の景勝地で、修行中の弘法大師が悟りを得たという伝承が残る御厨人窟などでも知られる。この室戸岬先端付近で国道55号から分岐して、岬中央部の尾根を伝い、岬の西海岸で再び国道55号に戻る観光ルートが室戸スカイラインだ。
岬の先端側からスタートすると、絶景のハイライトは最初にやってくる。道は、3個のヘアピンカーブを直線的につないで一気に標高アップ。最御崎寺の参道がある4個目のコーナー手前あたりで振り返ると、ダイナミックな道のレイアウトと麓の町並み、美しい太平洋のパノラマを楽しめる。
この先、道は樹林帯の中を進む。しばらくすると多彩なカーブが頻出するようになるが、路面状況はよく、走りを楽しみやすい。基本的には木々に囲まれ、遠望は優れないのだが、低い木々の向こうにふと海を見下ろせる瞬間もある。とくに前半から中盤にかけては、岬の幅が狭いため、西側だけでなく東側の海がちらりと見えることもあり、どこか不思議な感覚。距離は短く、国道を迂回するだけの道だが、走る価値は大いにある。
Road Information
室戸スカイライン
区間距離:約9km
通行料金:なし
冬季閉鎖:なし
問:室戸市観光協会
TEL:0887-22-0574
http://www.muroto-kankou.com/