それぞれで異なる橋の造形美にも注目
広島県呉市の本州本土から、瀬戸内海に浮かぶ安芸灘諸島のうち、有人5島と無人の2島を巡るのがこのルート。有名なしまなみ海道が、島々を一気に通過できる有料道路なのに対して、とびしま海道は8本の橋で海を渡りながら、島内を県道で周遊していく構成だ。
本州側からは、まずルート唯一の有料道路となる安芸灘大橋で下蒲刈島へ。続いて上蒲刈島、豊島、大崎下島と有人島と順に進み、農耕地がある無人島の平羅島と中ノ島を越えて、岡村島に至る。岡村島から先は、小大下島や大下島、しまなみ海道が通る大三島や四国の愛媛県今治市と船でつながる。
ルートにある8本の橋梁は、吊り橋や斜張橋、あるいはトラス橋と構造が異なっていて、それぞれの島と橋が瀬戸内海と一緒につくる、さまざまな表情の風景を楽しめる。各橋梁は短めだが、もちろん橋の上も絶景スポットだ。
7島のうち、朝鮮通信使や参勤交代大名の寄港地として栄えた歴史が感じられる下蒲刈島の三之瀬地区や、伝統的な建造物が残る大崎下島の御手洗地区は、とくにオススメの立ち寄りエリア。海だけでなく時空も超える旅ができる。
Road Information
とびしま海道
区間距離:約30㎞
通行料金:570 円(安芸灘大橋)
冬季閉鎖:なし
問:安芸灘とびしま海道連携推進協議会
TEL:0823-66-2131
http://www.tobishima-kaido.net/