牧草地に散らばる無数の真っ白な奇岩
四国カルストは、愛媛県と高知県の県境に、東西約25㎞、南北約3㎞にわたって広がるカルスト台地のこと。草原の中に見え隠れする石灰岩の作り出す特有の景色をカルストといい、四国カルストは山口県の秋吉台、福岡県の平尾台と並んで、日本三大カルストのひとつに数えられる。この東西に細長い四国カルストを文字通り貫いているのが、県道383号四国カルスト公園縦断線だ。
延長約15㎞のこのルートは、西から大野ヶ平、地芳峠、五段高原、天狗高原と、山の尾根に沿って走っていて、その標高は1200mを超え、東端の天狗高原では1 400mにも達する。そのため、ルートからは北に四国最高峰の石鎚山をはじめ四国山地の山々、南には遠くに太平洋を望むことができるのだ。 ルート周辺は草地のいたるところに石灰岩が顔を出した、独特な景色が広がる。春から夏にかけては辺り一面が草原となり、秋はススキに変わるなど、冬季閉鎖の冬を除き、さまざまな表情を楽しめる。周辺を訪れたなら必ず走っておきたい、四国を代表するツーリングスポットだ。
Road Information
四国カルスト公園縦断線
区間距離:25㎞
通行料金:なし
冬季閉鎖:12月上旬~ 3月下旬
問:久万高原町観光協会
TEL:0892-21-1192
http://kuma-kanko.com/