三重側の頂上付近が遠望のポイント
平野部にある鈴鹿サーキットしか知らないと、イメージが湧かないかもしれないが、琵琶湖東岸の関ヶ原あたりから紀伊半島中央やや東寄りの根元部にかけては、平野部と標高差のある険しい鈴鹿山脈が南北方向にそびえている。開湯1300年の歴史を持つ三重県湯の山温泉郷と、忍者で知られる滋賀県の甲賀を、この山脈を越えてつなぐのが鈴鹿スカイラインだ。
ルートは、国道477号の一部区間で、この山脈を構成する山でもっとも名が知られた御在所山と、その南側にある鎌ヶ岳の間を抜ける。両山とも1200mほどの標高だが、スカイラインは武平峠をトンネルで抜け、最高標高は約800mとなる。とはいえ、湯の山温泉から約5㎞で400mの標高差を駆け上がる、なかなかハードな設定。直線は長めながらヘアピンカーブを連続させる。そうして到達した峠の手前で振り返れば、眼下には伊勢の平野と湾。周辺の山や道の弧と絶景をつくる。
トンネルで滋賀側に抜けると、正面にはこちらも1200m級の雨乞岳。その後、道は再びヘアピンカーブを連続させ、木々の中をしっとり走れる雰囲気となる。
Road Information
鈴鹿スカイライン
区間距離:約19㎞
通行料金:なし
冬季閉鎖:12月中旬〜4月上旬
問:菰野町観光協会
TEL:059-394-0050
http://www.kanko-komono.com/