景観に優れるのは2区間のうち南側
群馬と長野の県境にそびえる、標高2568mの浅間山。現在も火山活動を続けるこの名峰を、北東方向から望むのがこの道だ。
道路名称は、途中で鬼押し出し園を通過することに由来。公園一帯では、1783年の噴火時に流れ出た膨大な溶岩が、その後の風化により奇勝をつくる。それはまるで、鬼が溶岩を押し出してつくりあげた異界のようでもある。
さてルートは、全体的に直線基調のレイアウト。南北で2区間に分かれ、鬼押出し園で「く」の字に曲がる。このうち北側は、樹林帯と別荘地と観光施設を抜けていくような構成で、絶景を探すという点ではあまり走る意味がない。
軽井沢から近い南側は、料金所を抜けて2㎞ほど、両側を樹木に囲まれて走る。しかし、六里ヶ原休憩所の信号まで達したところで風景は一変。左側には浅間山の裾野が広がり、軽く振り返ると雄大な山の姿を頂上まで一望できる。ここがひとつめのハイライトだ。
そして極めつけは、鬼押出し園の「く」の字カーブ。直前では再び樹林帯を走るが、そこを抜けたカーブのアウト側には、凝結溶岩が道のすぐ横で壁をつくるのだ。
Road Information
鬼押ハイウェー
区間距離:約17㎞
通行料金:鬼押出し~三原 250 円 峰の茶屋~鬼押出し 150円
冬季閉鎖:なし
問:プリンスホテル
TEL:0279-97-3123
http://www.princehotels.co.jp/