お腹いっぱいのヘアピンカーブだ
まさに九十九折りで天空に着くと、そこに待つのは最高の絶景。津軽岩木スカイラインは、青森県の津軽平野に独立峰としてそびえる岩木山の南西麓を通る有料道路。昔ながらの湯治場風情を色濃く残す嶽温泉地区を通る県道3号から分岐して、終点となる岩木山8合目の標高1247m地点まで、全長9・8㎞で800m近い標高差を一気に駆け上がる山岳道路だ。
ルートには69個のカーブがあるが、緩やかに曲がる序盤3個を抜けて通行料金を払うと、そこから先はほぼすべてのカーブが90度以上に曲がる。密生するブナの原生林に、100m程度の直線と同じようなRのコーナーが続くため、既視感が半端ない。35番カーブだけは緩やかだが、ほっとしたのも束の間、36番から頂上まではすべてヘアピン状。修行僧のようにひたすら、180度ずつ曲がる。
すると終盤に近づくにつれて視界は開け、眼下には津軽平野と日本海の美しい景色が出現。これまでの苦労が一気に報われる。
終点の駐車場からは、日本海に弧を描く七里長浜、津軽半島の権現崎や十三湖、さらに遠く北海道の松前崎まで眺めることができる。
Road Infomation
津軽岩木スカイライン
区間距離:約9.8㎞
通行料金:1000円
冬季閉鎖:11月上旬〜4月下旬
問:岩木スカイライン
TEL:0172-83-2314
http://www.iwaki-skyline.jp/