岩手山を眺望する山岳路で県境を越える絶景道
八幡平は岩手、秋田県境に広がる楯状火山(アスピーテ)で、頂上は標高1613m。その八幡平を貫く山岳ワインディングが八幡平アスピーテラインである。
緩やかな傾斜の山をたどるアスピーテラインは、東北屈指の絶景ルートで、ブナの林を抜けて標高を上げていく自然豊かな道でもある。かつて有料だった区間はおよそ26㎞。全線にかけて多彩なカーブが楽しめる。
原生林を眼下に茶臼岳、黒谷地、源太岩と進んでいくと、ほどなく県境の見返峠に到着。広大な駐車場にレストハウスなどが完備。八幡平山頂や八幡沼などへのトレッキングベースとなっていることから、多くの観光客で賑わう。
頂上の見返峠からは八幡平樹海ラインが分かれていて、松川温泉まで爽快なワインディングが続いている。
山岳地帯にありながら八幡平周辺には高い山がそれほどない。そのため、つねに雄大な風景を眺望しながら走ることができる。見返峠付近の標高は約1500m。下層雲の高さとほぼ同じで、雲上のツーリングとなる。また、沿道には素朴な温泉が多いのも魅力だ。