こんにちは!合田紘之(@GodaAFRICATWIN)と申します。
バイクで世界中をツーリングするために新聞記者を辞め、昨年末から今年2月までのオーストラリア一周の様子はBikeJINWEBで連載させていただきました。
今回は第2弾。ロシア極東からヨーロッパ西部までユーラシア大陸の約4万kmを横断します!
ユーラシア大陸横断 ロシア編⑨ ロシアにあるアジア、ウランウデ
7月3日。ウランウデはロシアでありながらアジアの雰囲気
モンゴルの約200km北に位置するウランウデに到着した。ここはロシア連邦の構成国であるブリヤート共和国の首都だ。これまで通ってきた他のロシアの地域とは少し雰囲気が違った。
街中にはしばしば中央アジア風の建物があり、見かける人はモンゴル系の民族が多い。かつてはモンゴル帝国が支配していた時代があるからだろうか。
宿のオーナーにここはヨーロッパかアジアか、どちらだと思うかと尋ねてみるとアジアと即答。ちなみにモスクワはもちろんのこと、日本にほど近いウラジオストクはヨーロッパだと思っているという意外な答えも返ってきた。一つの国なのに違う地域に別れていると思っているなんて。さすが世界一広い国だけあり、日本人の感覚では理解できないことがある。
また、公用語はロシア語だが、ブリヤート語も話せる人も多く、そのブリヤート語はモンゴル語に似ているのでモンゴル語も話せるという。 ちなみにウランウデでは中心部にある巨大なレーニンの頭部の銅像が有名。一見の価値ありだ。
世界遺産バイカル湖でゴムボート体験
ウランウデに連泊しながら約100km離れた世界遺産であるバイカル湖に日帰りで行ってみた。
面積は琵琶湖の約46倍の巨大な湖で、独自の生態系を築いてきたことから生物進化の博物館とも呼ばれているという。大陸の中心部にある淡水湖にも関わらずアザラシも暮らしているとても興味深い湖だ。
ウランウデから湖に面したトゥルカという町で湖のすぐ横にある林道を走っていると、湖畔に2台のバイクが停まっていてその横にはテントが張られていた。向こうがこちらのバイクに気づくと手を振って招いてくれたので、行ってみることに。
この日は土曜日ということもあり、ウランウデのツーリングクラブがキャンプをしていたところだったらしい。7月といえど峠では気温10度以下で、冷え切った体を彼らの焚き火で温めさせてもらった。
日本から来たと話すと、ここでも大歓迎された。食事やお茶を分けてもらい、雑談をしていると、ライダーの一人が「バイカル湖はロシア人の誇りだ。ぜひボートに乗って楽しんで行って欲しい」と誘ってくれた。車で来ているメンバーもいてゴムボートを持って来ていたのだ。
ただ湖を眺めるだけでは物足りないと思っていたので、せっかくなので乗せてもらうことにした。世界一透明だという湖だけあって水面から湖底までしっかりとみることができる。一緒にボートに乗ってオールを漕いでくれてた人がオールを落としてしまうというアクシデントもあったが、バイカル湖の自然を体で楽しむことができた。
海外をツーリングしていていつも思うが、バイク乗り同士の仲間意識は世界共通だ。
今日は600キロ走ってウランウデという街に到着。
やっと日本との時差がマイナス1時間になりました#ユーラシア横断#ロシア pic.twitter.com/gccKjhY9UT— 合田紘之@ユーラシア大陸横断中 (@GodaAFRICATWIN) 2018年7月3日
・ユーラシア大陸横断 ロシア編1
・ユーラシア大陸横断 ロシア編2
・ユーラシア大陸横断 ロシア編3
・ユーラシア大陸横断 ロシア編4
・ユーラシア大陸横断 ロシア編5
・ユーラシア大陸横断 ロシア編6
・ユーラシア大陸横断 ロシア編7
・ユーラシア大陸横断 ロシア編8