【北海道プランニング術】船旅を楽しみながら北海道へ!上陸地のメインは北海道の南側
多くのライダーにとって、北の大地は遥か彼方にある。
時間をムダにしない、効率的に周遊できる計画を練るべく、ここでは北海道への最もメジャーな上陸手段であるフェリーを解説。
全国各地の港から乗り込むことができるが、いずれも苫小牧や函館など南側に到着することになる。2018年6月から新しい航路が追加されたのもトピックだ!
【1】太平洋フェリー
名古屋からは隔日、仙台からは毎日運航。28日前までの予約で最大50%オフになる。安いが所要時間は40時間かかる。東海方面のライダーにオススメだ
乗船時間:約40時間
運賃:7200円(きたかみ2 等)~ 5万9000円(いしかり、きそスイート)
バイク運賃:4200円(50 cc以下)~ 1万2300円(750 cc以上)
※季節によって3段階制の運賃になる
※仙台港での一時下船はできません。
DATA
太平洋フェリー
TEL:03-3564-4161(東京)、052-582-8611(名古屋)、022-388-8757(仙台)、011-281-3311(札幌)
http://www.taiheiyo-ferry.co.jp/
【2】商船三井フェリー
昔からの定番ルート。昨年から新造船が就航し、1時間早く到着可能に。個室率が現行船比+20%の91室となり、テレビ付きカプセル寝台の「コンフォート」も選べる
乗船時間:約19 時間
運賃:8740円(ツーリスト)~ 5万2230円(スイート)
バイク運賃:6170円(50 cc以下)~ 1万6460円(750 cc以上)
※季節によって4段階制の運賃になる
DATA
商船三井フェリー
TEL:029-267-4133(大洗)、0144-34-3121(苫小牧)
https://www.sunflower.co.jp/
【3,4】川崎近海汽船(シルバーフェリー)
自走して、道央に早く抜けたい場合、ルート3の八戸~苫小牧を推奨。料金はかかるが、十分休息でき、時間も節約できる。さらに2018年6月、新たにルート4の宮古~室蘭が開設。岩手初のフェリー航路で、青森まで走らなくて済み、所要10時間とゆっくり休める
乗船時間:約7時間
運賃:5000円(2等)~ 1万2500円(特等)
バイク運賃:5000円(125 cc以下)~ 9000円(750 cc以上)
乗船時間:約10時間
運賃:6000円(2等)~ 1万5000円(特等)
バイク運賃:5200円(125 cc以下)~ 9400円(750 cc以上)
DATA
川崎近海汽船(シルバーフェリー)
TEL:050-3821-1452(札幌)、050-3821-1400(東京)、050-3821-1478(八戸)、050-3821-1490(苫小牧)
http://www.silverferry.jp/
【5,6,7,8】新日本海フェリー
関西ライダーに最適で、小樽への便も便利だ。直行便は毎日運行し、敦賀~新潟・秋田経由の便は月&土曜のみの運航。新潟~小樽便に、露天風呂付きの新造船が就航した
乗船時間:約16時間
運賃:6680円(ツーリストC)~ 4万310 円(スイート)
バイク運賃:5040円(125 cc以下)~ 1万2960円(750 cc以上)
乗船時間:約20時間
運賃:9970円(ツーリストA)~ 5万4400円(スイート)
バイク運賃:6690円(125 cc以下)~ 1万7690円(750 cc以上)
乗船時間:約20 時間
運賃:9970円(ツーリストA)~ 5万4400円(スイート)
バイク運賃:6690円(125 cc以下)~ 1万7690円(750 cc以上)
乗船時間:約31時間
運賃:9970円(ツーリストA・B)~ 5万4400円(スイート)
バイク運賃:6690円(125 cc以下)~ 1万7690円(750 cc以上)
DATA
新日本海フェリー
TEL:025-273-2171(新潟)、0770-23-2222(敦賀)、0773-62-3000(舞鶴)、018-880-2600(秋田)、0145-28-2800(苫小牧東)、134-22-6191(小樽)
http://www.snf.jp/
※季節によって3段階制の運賃になる
【9,10】津軽海峡フェリー
青森港、大間港と函館を結ぶ。便が豊富で、早く上陸できるのは青森便だ。青森から大間まではバイクで約3時間。本州最北端にしてマグロが有名な大間に行くのもオススメ
乗船時間:約90分
運賃:1810円(スタンダード)~ 3540円(ファーストシート)
バイク運賃:1230円(125 cc以下)~ 2960円(750 cc以上)
乗船時間:3時間40分
運賃:2220円(スタンダード)~ 1万7730円(プレミア)
バイク運賃:1780円(125 cc以下)~ 5110円(750 cc以上)
DATA
津軽海峡フェリー
TEL:017-766-4733(青森)、0138-43-4545(函館)、0175-37-3111(大間)
https://www.tsugarukaikyo.co.jp/
【10】青函フェリー
津軽海峡フェリーの青森~函館と同じルートだが、船体が小さく、売店や観光客向けの設備がないので、若干お値段控え目だ。24時間体制で便があり、夜間に到着してもOKだ
乗船時間:約4 時間
運賃:1600円(10月~ 5月)~ 2000円(6月~ 9月)
バイク運賃:1600円(50 cc以下)~ 4000円(750 cc以上)
DATA
青函フェリー
TEL:017-782-3671(青森)
http://www.seikan-ferry.co.jp/
所要時間と到着地を計算して乗り込みたい
東北から関西までフェリー乗り場が点在しており、近場から乗船するのがセオリー。一般的に北海道から遠いほどフェリーに乗っている時間が長くなるが、実は途中の寄港地によって大きく異なる。名古屋発が40時間なのに対し、舞鶴発は20時間と意外に近く、大洗発の19時間とほぼ変わらない。所要時間を調べて、ツーリングがてら離れた港から乗るのもアリだ。
長距離フェリーの到着地は、苫小牧か小樽。青函フェリーや津軽海峡フェリーなどの近距離航路は、函館がメイン。いずれも北海道の南側だが、道南エリアを見てから北上したい人は、自走で近距離フェリーに乗ると効率的だ。なお、6月からシルバーフェリーが岩手県の宮古と室蘭を結ぶ航路を開設。ルート選びの幅が広がる。