こんにちは!合田紘之(@GodaAFRICATWIN)と申します。
バイクで世界中をツーリングするために新聞記者を辞め、昨年末から今年2月までのオーストラリア一周の様子はBikeJINWEBで連載させていただきました。
今回は第2弾。ロシア極東からヨーロッパ西部までユーラシア大陸の約4万kmを横断します!
ユーラシア大陸横断 準備編⑤ バイクがフェリーに載せられない!? フェリーの予約方法とその準備
近くて遠い国、ロシア
札幌に住んでいることもあり、日本最北の市である稚内からフェリーに乗ってサハリン経由でロシアに渡るのが昔からの計画で、その予行練習も兼ねて2015年にはアフリカツイン750でサハリンツーリングをしていた。しかし、2016年に船会社が変わってバイクがフェリーに載せられなくなってしまった。
そうなると2018年現在、バイクと一緒にロシアに渡れるフェリーは鳥取県の境港から韓国経由のウラジオストク行きのみ。まず札幌から鳥取までが遠く、さらに境港からフェリーで2泊する日程になるが、仕方なしにこのルートで行くことに決めた。
鳥取の境港に向かうため小樽のフェリーターミナル到着〜#海外ツーリング#ユーラシア横断 pic.twitter.com/CS2FnJNqdt
— 合田紘之@ユーラシア大陸横断中 (@GodaAFRICATWIN) 2018年6月13日
境港のターミナルに到着!#ユーラシア横断#海外ツーリング pic.twitter.com/I2DFwQkzEM
— 合田紘之@ユーラシア大陸横断中 (@GodaAFRICATWIN) 2018年6月15日
どちらにしてもロシア入国後はハバロフスクまで北上する予定だったので、サハリン経由と比べかなりの遠回りで、時間と費用がかかるようになってしまった。
かつては富山県高岡市からウラジオストク行き、北海道小樽市からもサハリン行きのフェリーが出ていたが撤退。北海道からするとロシアは東京よりも近いのに非常にアクセスが悪くなってしまった。距離のわりに政治的にも経済的にも結びつきが弱いのが実態。ロシアは近くて遠い国と感じてしまった。
フェリーを予約
ウラジオストク行きのフェリーを運航する韓国に本社があるDBSフェリーの境港支店に電話し、6月16日の便に乗りたいと伝え、指定されたメールアドレスにパスポートのコピーを送って予約完了。その後もロシアビザのコピーを送るなどのやりとりを行なった。
申し込みは日本語で対応してもらえる。チケットは一番安いエコノミークラスで2万6千円で(繁忙期ではないので無料でセカンドクラスに変更してもらい、さらにライダーは30%割引の1万8200円に)、バイクは500cc以上が600ドル(約6万6千円)、境港の港湾使用料として1万1320円。合計10万円ほどを乗船時に払うことになった。
通関手続きの申込み
通関手続きを代行してもらうためDBSフェリーに紹介してもらった日本側の通関手続きを代行する日本の会社に電話で連絡。バイクは輸出扱いなので、インボイスというバイクとバイクに積む物の値段をリスト化した書類を英語で作成しなければならない。
バイク用品や工具など日用英語ではない言葉が多いため、英語に慣れていないと結構面倒な作業だ。
インボイスのほか、メールで送る用の車検証、登録証書、パスポートのコピーが必要。日本側での通関手数料は約3万円。乗船前日に境港まで来て欲しいとのことだった。ちなみに自分自身で税関に申し込む場合は無料でできるという。
また、ロシア側での通関をお願いするためウラジオストクの会社にメールで連絡。こちらはロシア人による対応だが、英語でのやりとり。登録証書のコピーやバイクの写真を事前にメールで送る必要がある。英語は苦手だが、ロシア語は全くわからないので少し助かった気分だ。
港使用料が約3600円、通関手数料が約1万6500円、保険料約1600円。
さらにフェリー到着後にバイクを受け取るまで2日ほどかかるというので、ウラジオストクのゲストハウスをブッキングドットコムで3泊分予約した。
計算してみると境港からウラジオストクまでバイクと人間を運ぶのに計15万円ほどかかることになる。
そして札幌を出発してウラジオストクからバイクで走り出すまでには1週間ほど。
サハリン行きのフェリーがあれば札幌を出発したその日のうちにロシアを走れていたのに、かなりの時間とお金のロスだ。
やっぱり近くて遠い国、ロシア。北海道民としてはサハリン航路の利便性向上を願う。
これからフェリーに乗り込みます!
さよなら日本!#海外ツーリング#ユーラシア横断 pic.twitter.com/bNYaeMv3Bm— 合田紘之@ユーラシア大陸横断中 (@GodaAFRICATWIN) 2018年6月16日