オフロード走行の基本!スタンディングのコツと練習方法スタンディング走行を身につける!

オフロードを安全かつ快適に走るために、ぜひ身につけたいのが「スタンディング」。教習所で習ったことはあっても、実際のツーリングで活かせているライダーは意外と少ないのでは?砂利道を走る前に、まずは舗装路でできる簡単な練習からスタートして、安定したオフロード走行を目指そう!
スタンディング走行とは?オフロードの基本テクニック
大型自動二輪免許を取ったライダーであれば教習所での波状路教習でスタンディング(立ち乗り)を習ったことだろう。スタンディング走行は路面の凹凸から受ける突き上げがライダーに伝わりにくくて安定する乗り方だ。このスタンディングは上級者が速く走るための技術と思われがちだが、オフロードをゆっくり走るような場合にもとても有効なのでぜひ身につけたい。とは言っても、“いきなり砂利道で立ち乗りはハードルが高い!”と思う人も多いだろう。まずはスタンディングで“強め”加速と減速ができるように舗装路で練習。舗装路でできないことがより不安定な砂利道でできるわけがないのだ。



初心者の疑問
Q. 装備を揃えなきゃいけない!?
A. 今ある装備でとりあえずOK!
“ダートで程度の速度を出せるようになるまでは”という但し書きを付けさせてはもらうが、基本的にダートをトコトコとスタンディングで走るくらいなら特別な装備は必要ない。装備による防御力が低いなら低いなりの走りをすればいいだけの話なのだ。ただ“より速度を上げたい”とか、“ジャンプがしてみたい”となってきたら、オフロードブーツやプロテクター、オフロードヘルメットなどの専用品が必要になってくる

オフロードヘルメット
枝や虫、前走車が蹴散らす小石などから目を守ることができるヘルメットがあればひとまずOK。息が上がるような走りをするようになったら、チンガードが尖って呼吸がしやすいオフロードヘルメットと、呼気で視界が曇らないゴーグルを用意しよう

林道ツーリングで便利なのはシールド付きのオフロードヘルメット。ゴーグルを組み合わせられるモデルもある
プロテクター
速度域が低くても可能であれば揃えてほしいのが膝をガードするニーシンガードなどのプロテクター類。ジャンプをするようになったら、ヒンジ付きで膝関節の故障を防ぐ守れるニーブレースが欲しい

転んで「イテテ……」で済まない速度が出せるようになったらちょっと値は張るが、壊すとあとが面倒な膝関節を守れるニーブレースを用意しておきたい
オフロードブーツ
転倒時にバイクに挟まれたり、転ばなくてもむこう脛をステップや石や木などにヒットすることが多いオフロード。トコトコ走るくらいまでなら、ハイカットのブーツでかまわないが、ある程度の速度が出せるようになったら、脛まで守ることができるオフロードブーツを用意しよう

林道走行に慣れてきたら、競技用のオフロードブーツ……とは言わないまでも、せめて脛を守れるアドベンチャーブーツを用意したい