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“バイク盗難の実態”プロ化する窃盗団!自宅敷地内が最も危ない!

バイクの盗難件数は減少傾向だが、まだまだ多いのが現状
この件数をさらに減らしていくには、
ライダー1人1人がしっかりと盗難対策をして
バイクを盗むのは割に合わないと思わせることだ

自宅だから安心とは限らない!

「最近はバイクの盗難が減った」

そんな声をよく耳にする。

確かに、ピーク時の平成12年には年間約25万件のバイク盗難が発生していたのに対し、平成28年の全国のバイク盗難件数は2万4304件だった。

ちなみに、平成29年の東京都内のバイク盗難件数は1730件で、前年から210件減少し、平成25年の3926件から大幅に減少している。

これはとても喜ばしいことだが、一方でバイクの盗難が減っているのは、比較的簡単に盗難に遭う原付バイクのいたずら盗難が減っただけで、転売すると大きな利益が得られる250㏄以上の軽二輪の盗難はあまり減っていないという現状を忘れてはならない。

実際に、ちょっとバイクに乗ってみたいという、いたずら目的のバイク盗難は激減しているが、プロの窃盗団による盗難は跡を絶たず、警視庁のバイク盗難検挙率は15.2%と低い数字となっている。そんなプロの窃盗団は、盗んだバイクを解体し、パーツとして国外に輸出する手法を取っていることは度々ニュースとなっている。盗難に遭うとほぼ愛車は戻らないと思って間違いないのだ。

ユーザーとしては盗難件数の減少に気を緩めず、しっかりと盗難対策をしたい。プロの窃盗団が暗躍するのは、他の犯罪に比べて刑罰が緩く、比較的簡単にお金になるからだ。法律の厳罰化を期待すると同時に、ユーザーとしては簡単に盗ませない対策が必要だ。簡単にお金にならない行為だと認識されれば、窃盗団は自然に消滅するはずだ。

さて、具体的な盗難対策だが、最近の傾向として、盗難に遭う場所が自宅敷地内であることが圧倒的に多いというデータがある。

自宅周辺は閑静な住宅街だから安心、と思って車体カバーにハンドルロックだけで駐車しているユーザーも多いはず。窃盗団にとっては楽にお金になる状態だ。

ライダー一人ひとりが防犯意識を高め、愛車をしっかり守ることが、窃盗団のやる気を削いで、他のライダーの愛車を守ることにつながると意識したい。

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