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日本からもっとも手軽に行ける海外モトGP【マレーシアGP突撃レポート ③】


19年も、前年と同じ年間19戦が予定されているモトGP。この開催国で、日本からもっとも近い外国はタイ。しかし、タイGPの舞台となるチャーン・インターナショナルサーキットがあるブリーラムは、首都バンコクから400㎞弱も離れていて、バンコクからアクセスするとクルマで5時間くらいかかるし、空路だとブリーラム空港の利便性が悪い。つまり、距離としては最短だけど、アクセス所要時間は長いのだ。

これに対して、次に日本から近い開催国となるマレーシアは、フライト時間こそ東京(羽田か成田)からクアラルンプール国際空港まで往路が8時間弱、復路が7時間弱となり、バンコクに行くより1時間ずつ増えるが、到着空港からサーキットまでがめちゃくちゃ近く、トータルの移動時間では日本から海外のモトGPに行く場合の最短となるのだ。
グーグルマップで調べてもらうとよく分かるが、マレーシアGPが開催されるセパン・インターナショナルサーキットは、まるでクアラルンプール国際空港の付帯施設のような位置にある。「これ、空港から歩いていけるんじゃ……」というくらいだ(道路は超遠回りルートなので、歩いたら行き倒れると思うが)。

そして、そんなアクセス性のよさがあるから、金曜の夜遅くに出発して月曜の夜に帰国する、実質3日間の弾丸観戦ツアーも可能になる。「でも、月曜に休むのは……」と、それでもあきらめようとしたそこのアナタ、ちょっと待って! 来シーズンのモトGPは、すでにスケジュールが発表されている。そしてマレーシアGPの決勝日は、11月3日に設定されている。もちろん決勝は日曜。で、この日は日本の……そう、文化の日。つまり翌月曜は振替休日となる。19年のマレーシアGPは、日本が土~月の3連休となるときに開催されるのだ。

【マレーシアGP突撃レポート】
空港のお隣だから、弾丸だって可能です!【マレーシアGP突撃レポート ①】
この雰囲気、80年代の鈴鹿8耐に近い!?【マレーシアGP突撃レポート ②】
拠点にするならクアラルンプール!【マレーシアGP突撃レポート ④】

弾丸ツアーなら2泊4日(1泊機内泊)が可能

首都圏近郊在住で土日休みの場合、羽田空港発の深夜便を利用することで、月曜の休暇さえ確保できれば弾丸観戦ツアーも可能。職場が都内で、金曜の仕事終了後に自宅まで戻る時間がないなら、旅行用の荷物を持って出社して、スーツなどの仕事道具は空港のコインロッカーに預ける

ちなみにこの弾丸プランは、関西国際空港発着のエアアジアを利用しても、似たような時間帯で組める。東京の人も大阪の人も、来季はマレーシアGP観戦のチャンスなのだ!

利用するならエアアジア

エアアジア https://www.airasia.com/

上記プランで往路に羽田発深夜便を利用する場合、18年11月現在で直行便が運航されているのは、23時45分発のエアアジアと、0時5分発のANA。両方とも、復路は22時台に羽田到着となる。コスト的には、やはりLCC(格安航空会社)のエアアジアが有利。「LCCは席が窮屈」と思われがちだが、片道6000円程度を払って非常口席を指定するのがポイント。広々で熟睡間違いなし!
料金の目安(羽田発の場合)
片道 1万6000円~
往復 3万2000円~

空港とサーキットは超至近距離!

マレーシア最大の国際空港から至近距離にあるのも“セパン”の魅力。東側滑走路とサーキット敷地までの直線距離はわずか1㎞だ。道路はかなり遠回りするが、空港ターミナルからサーキットまではそれでも約14㎞。空いていれば20分以内!

GP開催期間中は、クアラルンプール国際空港とサーキットをつなぐバスがある。LCCターミナルとなるKLIA2から、片道約340円

レース決勝日のサーキット周辺は道路が激混み

金~土曜はそれほどでもないのだが、決勝が開催される日曜になると、サーキット周辺の道路は朝夕を中心に大混雑となる。朝は早めに移動して、レース後はサーキット内で時間をつぶすのが吉

サーキットのチケットはどうやって買うの?

MotoGP公式サイトでも買えるが、セパン・インターナショナルサーキットの公式サイトでも購入可能。クレジットカードで支払い、チケットを印刷して持っていくだけ。ちなみに19年のチケットもすでに販売開始。価格は18年より1割ほど上がったが、まだ安い

市内交通は電車が便利

クアラルンプール市内には、昨年開通したMRT、従来からあるLRTやモノレール、空港と市内をつなぐKLIAエクスプレス/トランジット、本数少なめな普通電車のKTMと、電車の路線網が縦横無尽に張り巡らされている。市内の道路は、朝夕やスコール時に大渋滞するが、電車を利用すれば快適

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