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【海外試乗レポート】Triumph Street Triple 765R/RS

英国の伝統的ブランド。トライアンフが放つミドルスポーツネイキッドモデル
ストリートトリプルは2007年のデビューから
累計13万台以上のセールスを誇る同社の代表的1台
よりスタイリッシュでパワフルかつ
コントローラブルになった新型をスペインで検証

問い合わせ
トライアンフモーターサイクルズジャパン
TEL:TEL03-6809-5233
http://www.triumphmotorcycles.jp/

すべてが進化した公道を走れるモト2マシン

モトGPのモト2クラスにおけるオフィシャルエンジンサプライヤーでもあるトライアンフ。ストリートトリプルに搭載されるエンジンはレーシングチームに供給されるもののベースであるだけに、それはかなりのハイパフォーマンスぶりを想像させるが、いわゆるレーシングエンジンらしい気難しいものとはなっていないどころか、相当懐の深いキャラクター。

 もちろん、サーキットでブンブン走らせればその片鱗を感じさせる実力派ではあるものの、そこだけがこのマシンの魅力とはなっていない。 そんなストリートトリプルが23年モデルで刷新され、さらに魅力がマシマシとなっていた。これはエンジンが相当良い仕事をしてくれていることに疑いの余地はない。トルキーなだけでなく、その出力特性が絶賛ものである。湧き出ると称したくなるほど柔らかく自然なフィーリング。新型となったエンジンはよりパワフルになっており、さらにモト2スペックに近いものとなったのであろうけれど、それだけでなく普段使いに重宝する性能もバージョンアップされる。従来モデルに対して振動が明らかに少なくなり、快適性もアップしている。さらにミッション設定も改良され、もともとトルクフルなエンジンの繋がりがより良好となっている。

 上級仕様となるRSのほうが10馬力ほどパワフルであり、足周りもしなやか。とはいっても、Rであっても従来型RSとほぼ同等の出力を誇り、トルクはRSと変わらない。サーキットを走らなければその違いはほとんどないと言える。RSはほんの少し前傾度が強くスポーティな設定。しっかり操作することでより旋回力を生み出していけるのはRSであるが、ヒラヒラと軽快に走れる感触はRのほうが高い。そう。普段使いやツーリングで気負いなく使えるのはRのほうなのかもしれない。

 スポーツマインドをしっかり感じさせつつ、行動範囲をどんどん広げつつあるストリートトリプル。速さだけでなく、ストリートでの三位一体を目指す? 相当欲張りであるが、それを見事に具体化したマシンとなっていたのである。

サーキットではRSのパワフルさや豪華な足周りの恩恵を受ける。軽快で相当に速いが、楽しさを感じられるパッケージングが魅力。ハイスペックながらハードな足周りにはなっておらず、じつはストリートでの乗り心地も上々
灯火類はすべてLED製。2眼のヘッドライトはストリートトリプルのアイデンティティでもある。RSとMoto2エディションにはデイタイムランニングライトを装備
RSと比べるとシンプルなメーターとなっているが必要十分。RSの5種に対しRは4種のライディングモードが選択可能。レインモードは最高出力が100馬力に設定
ピストン、コンロッド、 カムシャフト、ミッション等、エンジン内部の多くを改良。パワーアップに対応して各部の耐久性も高められている。すべてのモデルにアップ&ダウン対応のオートシフターを装備。
Rにはより耐久性が高くオールラウンドに使えるタイヤを選択

Street Triple 765R/RS

[Specifications]

価格:119万5000円(149万5000円)
エンジン:水冷4st.並列3 気筒762cc
最高出力:120(130)PS/11500(12000)rpm
最大トルク:8.1kg-m/9500rpm
車重:190(189)kg シート高:826(836)mm
燃料タンク容量:15L
タイヤサイズ:F=120/70 ZR17 R=180/55 ZR17
*( )はRS

Street Triple 765 R
STREET TRIPLE 765 RS

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