35周年を迎えるBMWのボクサーエンジンが、また驚くべき進化を遂げました。
新しいR1250GSとR1250RTに搭載されるニュー・ボクサーツイン(フラットツイン)エンジンは、排気量を1254㏄に拡大するとともに、BMWの2輪車としては初めて、エンジンの回転数によって吸気側のバルブタイミングとバルブストロークを変更するBMW ShiftCam Technologyを採用。
このシステムの採用によって、低速域でよりスムーズな走行性能を手に入れたのに加え、最高出力も125hp→136hp(7750rpm)に、最大トルクは12.7㎏f→14.6kgf(6250rpm)に増大しています。
新型ボクサーはGSから、という伝統が今回もしっかり生きていました
GSと同時に発表されたRTも新型ボクサーを搭載。さらにツーリング性能をアップしました
ふたつのプロファイルを持つカムシャフトを採用し、回転数に応じて最適な吸気を実現することでパワー&トルクアップと、スムーズな出力特性を獲得しました
エンジンの各種制御も大きく進化。ASCとヒルスタートコントロールは標準で装備
増大したパワーとトルクを、あらゆる状況下で安心して発揮できるように、各種エンジン制御も進化・熟成されています。
スタンダードの状態で2種類のライディングモードが選択できるほか、オートマチック・スタビリティ・コントロール(ASC、いわゆるトラクションコントロール)、坂道発進を容易にしてくれるヒルスタートコントロールも標準装備しています。
さらにオプションで、よりきめ細かく出力特性を制御するライディングモードプロ、リヤタイヤのスライドなどを防いでくれるダイナミックトラクションコントロール、ブレーキング時の安全性を高めてくれるダイナミック・ブレーキアシスタントなども用意され、どんなシチュエーションでも安全・快適なライディングを可能としています。
またR1250RTにはさらにオートマチック制御の進んだ次世代型の電子制御サスペンション、ダイナミックESAもオプションで用意されています。
あらゆる道で最強のポジションをキープすべく進化したGS
さらにウインドプロテクションを向上、快適性もアップしたRT
世界最高のツアラーを目指し、その他装備も大幅に充実しています
その他の装備にも、ぬかりはありません。GSはLEDヘッドライトを標準で装備し、GS、RTともにLEDのデイタイム・ライディングライトがオプションで用意され、ディスプレイもGSは6.5インチ・フルカラーTFTスクリーン、RTは5.7インチTFTカラースクリーンを標準装備しています。
GSはフルカラーのメータースクリーンを標準装備。スマホなどとのリンクにも対応している
左にスピード、右にタコメーターを備えたRTのメーター。シンプルで非常に見やすい
オプションでデイタイム・ライディングライトがGS、RTともに用意されている
新世代のボクサーツインは、最初にGSに搭載されるというお約束通り、今回もGSから新エンジンがスタートしました。さらにパワフルになり、そして低速域ではスムーズさを実現したという新型ボクサーツインのテストレポートは、11月19日発売予定のBMWモトラッドジャーナルでどこよりも詳しくお伝えしますので、楽しみにお待ちください!
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