【市街地ライテク】初動がカギ! 安全で快適なツーリングを始めるための基本
朝の走り初めはウォーミングアップから
目的はワインディングロードでも、多くの人が住宅街から出かけるだろう。早朝に出発する場合は身体が目覚めていないので、バイク以上にライダーのウォーミングアップが大切だ。やる気満々で乱暴に走り出してはいけない。
自宅の周りの道は知り尽くしているので、確認がおろそかになりがちだ。しっかり見ていないのに、見た気になってしまうことがあることを知っておこう。慌ただしい早朝や疲労した夜の自宅周辺は、より慎重に走る必要があるのだ。
さて、市街地では細道を低速で走り、交差点を小さく回る場面がたくさんある。そうした場合は、基本と言われる腰を少し後ろに引いたリーンウィズのフォームよりも、タンクにぴったり付くくらい前に乗って、フロントタイヤに荷重してリーンアウトで小回りした方が曲がりやすくて楽である。極低速域でリーンウィズのままバイクを傾けて曲がるのは意外と難しく、怖いこともある。
ワインディングロードを楽しむ目的で出かけるとしても、まずはゆっくり走りだす。それ以上に大切なのは予測と観察をして、徐々に感覚を研ぎ澄ませることだ。
ワインディングとの相違点
・ 究極の混合交通
・ 走行速度が低い
・ ストップ&ゴー
自転車等とのロードシェア
最近は自転車レーンができたり、免許不要の電動キックボードが現れたり、混合交通もより複雑化しているので、慣れた道でも状況が変化しているので要確認
ライテクよりも予測と観察
【POINT 1】上半身をリラックス
市街地では低速走行で、ハンドルを切って走る場面もあるため、上半身をリラックスさせて腕をフリーにしておきたい。腕に力を入れ過ぎるとバイクの自然なリーンを妨げてしまうし、路面からの衝撃もいなせない
【POINT 2】ブレーキの準備
市街地ではクルマはもちろん、歩行者、自転車がそれぞれの思惑で動いている。人や車両が予想外の動きをすることを考慮して、急なブレーキングに備えておく。ニーグリップをして、下半身でリラックスした上半身を支えておこう