トラブル対策さえ知っておけば、アナタの旅は成功間違いなし!
日本はツーリング天国だ四季折々の風景は走っていて飽きることなく絶景の山岳スカイラインはいつでもライダーに高揚感を与えてくれる。旅の帰路はいつでも充実感に溢れヘルメットの中は絶えず笑顔……それもトラブルさえなければ、だ。
ガス欠、パンク、転倒などなどバイクにまつわるトラブルは多いだが、それらの多くは知識があれば防げ対処方法を知っていれば、ピンチを乗り切れる。
まずはセルが元気に回る状態にする
セルボタンを押してもモーターが回らなかったり、「キュル……キュル…」と回り方が弱くてかからない場合は、バッテリーを充電するしかない。急いでいる場合は、ガソリンスタンド等で行っている「急速充電」という方法もあるが、このやり方はバッテリーに負担がかかる(寿命が縮まる)ので、できればしっかりと時間をかけて充電するのが望ましい。充電作業自体は、バッテリーにアクセスしやすい車種ならそれほど難しくない。
充電時間はバッテリーのサイズ(容量)によって異なるが、だいたい10時間くらいが目安。あまり長時間充電すると「過充電」でバッテリーを傷めるが、最近はトリクル式とかフロート式と呼ばれる、ずっと「つなぎっぱなし」でOKな充電器も発売されている。ともあれ、普段からマメに補充電しておくコトが、いつでも不安なくエンジンをかけるための第一歩だろう。
充電の作業手順は以下の通り!
作業手順1:最初にマイナス端子から外す
ドライバーやレンチを使ってバイク側の配線ケーブルをバッテリーから外す。最初にマイナス側から外せば、工具がバイクのフレームなど金属部分に触れてしまっても、ショートする危険がない。
作業手順2:次にプラス端子を外す
外したマイナス側のケーブルが、バッテリーの端子(マイナス、プラスともに)に触れないように注意しながら、今度はプラス側の配線ケーブルを外す。順番を間違えないように!
作業手順3:固定しているバンドを外す
バッテリーを車体に固定しているゴムバンド(車種によって方式は異なる)を外す。バッテリーは重いので、落としてバッテリーや周囲の部品を損傷しないように気をつけながら取外す。
作業手順4:プラスのクリップで端子を挟む
まだ充電器の電源は入れない。開放型のバッテリーの場合は、上面のキャップをすべて外す。それから充電器のプラスケーブルのクリップ(赤色)で、バッテリーのプラス端子を挟む
作業手順5:マイナスのクリップで端子を挟む
次に充電器のマイナスケーブルのクリップ(黒色)で、バッテリーのマイナス端子を挟む。再度バッテリーを確認し、つなぎ方が正しいかチェック。間違えると、バッテリーや充電器が壊れてしまう。
作業手順6:充電器のスイッチを入れる
充電器の電源を入れて充電開始。充電時間は充電器の説明書に従うこと。充電が終わったら、逆の手順で充電器を外し、バッテリーをバイクに搭載。配線のつなぎ方も、外した時と逆の手順だ。
いまどきのバイクは「カプラー装備」がオススメ
特にバッテリーの着脱が困難な車両の場合は、あらかじめ充電用の配線(カプラー)を装備しておくのがオススメ。電源さえバイクの近くに用意できれば、バッテリーを外さずに、カチッとカプラーを差し込むだけで充電できる。手軽だからマメに充電する気になる。特にバッテリーにアクセスしにくい外車などは、充電カプラーの装備が必須だ。
バッテリーへのアクセス方法を把握しておこう
特に外車の中には、バッテリーにアクセスするのがかなり大変な車種も少なくない(タンクの下とかカウルの内側とか)。サービスハンドブックを見たり、ショップのスタッフに聞いて、バッテリーの場所や、カウリング類の取外し方をシッカリ把握しておこう。国産車はシート下やサイドカバーを外すとアクセスできる場合がほとんどだが……。