トラブル対策さえ知っておけば、アナタの旅は成功間違いなし!
日本はツーリング天国だ。四季折々の風景は走っていて飽きることなく絶景の山岳スカイラインはいつでもライダーに高揚感を与えてくれる。旅の帰路はいつでも充実感に溢れヘルメットの中は絶えず笑顔……それもトラブルさえなければ、だ。
ガス欠、パンク、転倒などなどバイクにまつわるトラブルは多いのだが、それらの多くは知識があれば防げ対処方法を知っていれば、ピンチを乗り切れる。
[転んだらどう対処する?]腕の力を使わずに倒れた車体を起こすコツを覚えておく
倒れた車体を起こすコツ
腕の力だけでなく全身を使う意識で
腕の力はバイクをしっかりとつかむことに専念。 かがんだ状態から、ヒザを伸ばす力を使ってジワッとバイクを押しながら起こす。 一気にエイッと踏ん張ると腰を傷める腕で持ち上げようとしてもバイクはビクともしない
200kg以上もあるビッグバイクを腕力だけで起こすのはまず不可能。しかも、曲がった状態の腰に力を入れることになるので、腰を傷める可能性が高くなる持ち上げるのではなく 押し出すように踏ん張る
前後輪が接地しているのを確認したら、頭を低く保ったまま、短距離走のクラウチングスタートのイメージで前に押し出すように踏ん張る。 車体が45度くらいまで起きたら、さらに全身でバイクに寄りかかるように押して起こす
【1】まずは周囲の安全を確かめる
早く起こさなければと気持ちは焦るが、まずは周囲の安全確認から。
見通しの悪い場所なら後続車が突っ込んでくる可能性もあるので、起こすよりも周囲にアピールするほうが先決だ
【2】キルスイッチで エンジンOFF
キルスイッチ(またはメインキー)で、速やかにエンジンを止める。
エンジンがかかったまま引き起こすと、何かの拍子にギヤが入ると急に飛び出したりして危険なので、絶対にNG!
【3】ギヤが入っているか確認する
エンジンを止めたらギヤが入っているか確認。
後輪が回らないようにして、起こしやすくするためなので、何速に入っていてもOK。
もしもニュートラルだったらギヤを入れるべく努力
【4】ハンドルを路面側に切る
ハンドルを倒れた路面側にフルロックになるまで切る。
中途半端な位置だとハンドルが動いて力が入れにくいからだ。
ハンドルを切ったら、前後輪とも路面に接地するところまで起こそう
あせらずに周囲の安全を確保してからトライ
まず周囲の安全をしっかり確認してからエンジンを止める。その次に、ギヤが入っているか確認し、ハンドルを路面側にフルロックするまで切る。もし右側に倒れた場合は、サイドスタンドを出しておくことも忘れずに。ここまでできたら、ひとまず引き起こしの準備完了。
続いて左手で左のハンドルグリップをつかみ、右手はグラブバーやシートレール、リヤショックやタンデムステップのステーなど、バイクの後ろ側にある頑丈なパーツを選んでつかむ。
そして、前後輪とも地面に接地しているのを確認し、低くしゃがんで短距離走のクラウチングスタートのような姿勢を作る。
そしていよいよ引き起こしにかかる。腕の力だけで起こそうとせず、〝よーい、ドン!”のイメージで、足に力を入れてグッと踏み込み、身体を前に押し出す。頭を下げたまま、とにかく足の力を頼りに押し出そう。
コツは持ち上げようとせず前に押すこと。
もし手助けしてくれる人がいるなら、恥ずかしがらずにお願いする。くれぐれもムリして腰を痛めないように!