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公道走行での理想と現実「自車と他車の関係」


バイクを思いどおりに操るために運転技術を磨くのは大切なこと
ただし、その技術が公道ですべて活きるかどうかは別問題
自分がいくら理想の走りを目指していても
公道にはほかのバイクやクルマ、自転車や歩行者が存在する
そんな「他車」は、自分の予測と違った動きをすることも少なくない
そこで、公道をスムーズに走るために大切なことを考察してみた

公道で大事なのは自車と他車の関係性

なぜ、公道走行は難しい?

その1【属性】
異なるモビリティが混在!

その2【目的】
みんな別々の目的をもって移動している!

だから、バイクをスムーズに操れたとしても「急な」操作を強いられることがある!

サーキットを走るより公道走行は難易度が高い!?

「公(おおやけ)の道」である公道は、歩行者に自転車、クルマにバイクと、さまざまな人や乗り物が、一定のルールの下で自由に行き交う場。運転する人の年齢や免許歴、技術もそれぞれ違えば、仕事に買い物、レジャーと目的もさまざま。さらに先を急ぐ人、のんびり行きたい人などなど、移動するスピードもみんな違っている。

そんな公道をバイクで走るとき、いくら自分が運転技術を磨いても、そして安全運転を心がけても、自分が目指す理想の運転ができるとは限らない。いや、むしろできない方が圧倒的に多いといえる。

前を走るクルマが突然ブレーキを踏んで左のコンビニに入ったり、交差点で対向車が目の前で急に右折してきたり、脇の歩道を走る自転車が突然車道に降りて来たり……などなど。他のクルマや自転車、歩行者の予測しえない動きに困惑した経験があるのでは?

良識あるライダーであれば、バイクを安全にスムーズに走らせたいと常日頃思っていることだろう。その上で理想の走りができたとしても、それは自分のバイクだけが走っている理想的な環境の下でのこと。ひとたび混合交通である公道を走り出せば、常に他車との関係を測りながら、理想の走りを調整して走ることになる。

よく「サーキットは危ない」と見る向きもあるが、一方で、「サーキットはむしろ公道より安全」という見方もある。それはサーキットを走るクルマやバイクが「速く走るため」という同じ目的を持って、「交差交通がなく自転車や歩行者がいない」環境を走るから、公道よりその点のリスクが低い、からだと言われている。

言い換えれば、これは自車と他車の関係が近いということ。逆に公道はこの自車と他車の関係が、車種や歩行者といった立場、その目的といった点で大きく違う。だからこそ、一般公道を走るということは、むしろ難易度が高いのだ。

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