[動画あり]チェーンが外れてしまったら工具を使って直す
トラブル対策さえ知っておけば、アナタの旅は成功間違いなし!
日本はツーリング天国だ。四季折々の風景は走っていて飽きることなく絶景の山岳スカイラインはいつでもライダーに高揚感を与えてくれる。旅の帰路はいつでも充実感に溢れヘルメットの中は絶えず笑顔……それもトラブルさえなければ、だ。
ガス欠、パンク、転倒などなどバイクにまつわるトラブルは多いだが、それらの多くは知識があれば防げ対処方法を知っていれば、ピンチを乗り切れる。
走行中にチェーンが外れるのは、メンテナンス不足以外の何物でもない。とはいえ外れてしまったら、スプロケットにかけ直さなければ走れない。
かといってバイクのチェーンは、自転車のチェーンのように手で引っ張って簡単にかかる代物ではない。
国産バイクなら、基本的に車載工具に必要な工具は揃っているが、アクスルシャフトなどの大きなナットを緩めるのは、かなり大変だ。ケガなどしないように慎重に作業しよう。
メインスタンドがある車両ならいいが、サイドスタンドのみのバイクは緩めたアクスルシャフトを移動させる際など注意が必要。車体が動いて倒れないよう、他の人に押さえてもらったほうが安全だ。
作業後は走る前に押し引きして確認してから、まずはユックリ走って様子を見る。そして速やかにバイクショップでチェックしてもらおう。
国産バイクなら、左のボルトやナット類を回せる車載工具が付属している。とはいえアクスルシャフトを緩めたり締めたりするのは大変だ
作業手順は以下の通り!
メインスタンドが装備されている車種なら、スタンドを立てて直立させる。サイドスタンドのみなら仕方ないが、平坦な場所に止めて作業すること
後輪のアクスルシャフトとアクスルナットを車載工具のレンチで緩める(かなり締まっているハズ)。ナットが手で回せるくらいまで緩めばOK
チェーン引きのロックナットを緩める(スイングアームの左右とも)。手で回るくらい緩んだら、アジャストボルトの頭の近くまで回して寄せておく
アジャストボルトを右回転させて、スイングアーム側に可能な限り入れる(左右とも)。次に後輪を車体前方に押してアクスルシャフトを前進させる
外れたチェーンを手で引っ張って後輪のスプロケットにかける。この状態で問題なくタイヤが回転するか確認。サイドスタンドの場合は押し引きする
チェーンが規定の張りになるまで(左右の目盛りが同じになるように)アジャストボルトを左に回す。それからロックナット、アクスルシャフトを締める
チェーンが緩んでいるとスプロケットも傷む
チェーンが外れてしまうほど伸びた状態で走っていると、エンジン側のドライブスプロケットも後輪側のドリブンスプロケットも“歯”がドンドン摩耗する。チェーンの張りが緩すぎるため、加減速時にチェーンのローラーがスプロケットの歯に噛み合わさる時の衝撃が強いためだ。チェーンの張り調整を怠ってダルダルの状態で走っていると、スプロケットの寿命が縮むコトをお忘れなく!