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【愛用品お手入れガイド】レインウエア編 vol.2 機能と手入れの仕方


なるべくなら使いたくないけれど、なくてはならないレインウエア。
使用頻度は低いものの、イザという時に万全の性能を発揮させるため、
こまめなメンテナンスを欠かさないことが大切なのだ!

“バイク用”レインウエアの機能

生地の防水性が高いだけでなく、バイク用レインウエアは高速走行での浸水を防ぐための工夫が散りばめられている

①腕のアジャスター
腕は走行風の影響を受けやすい部分。アジャスターでフィット感を高め、走行中のバタつきを抑えることで生地のダメージを軽減する

②前身頃のフラップ
前身頃はジッパーからの浸水を防ぐためフラップを備える。フラップの面ファスナーが前面にあるタイプはより高い防水性を持つ

③腰のアジャスター
腰のアジャスターで適切なフィット感を作ることで走行風によるバタつきを抑える。防水性を高め、生地のダメージを防ぐ機能だ

④裾のドローコード
裾に備わるドローコードは、巻き上げによる浸水を防ぐ。きつく締めすぎると裾がズリ上がってしまうので、軽く絞るくらいでいい

使わない日と使った後の手入れ

使わない日はハンガーにつるしておく
収納袋に入れたままにしておくと折り目から傷んでしまい、防水性が低下する。自宅で保管する際は、風通しが良く、直射日光が当たらない場所でハンガーを使い、ウエアを広げた状態にしておく。基本的なメンテナンスはライディングウエアとまったく同じなのだ。

使った後はタオルで拭きとる
濡れた状態で帰宅したら、乾いたタオルなどで全体の水分をしっかりと吸い取る。その後は風通しの良い日陰でハンガーなどを使って吊るして干す。軽い汚れは水拭きか薄めた中性洗剤で拭き取ろう。しっかりと乾かしたら、撥水スプレーを万遍なく吹き付けておく。

収納袋はあくまで持ち運び用!!

レインウエアには収納袋が付属する場合が多い。コンパクトにするため容量に余裕がなく、レインウエアを強く圧迫してしまう。収納袋は携行時専用と考え、保管時にはレインウエアのポケットに入れておく。

再出発こそあせらず慎重に!

休憩時にレインウエアを脱ぐと、再出発時は手間を省いてしまいがちだ。しかし慌てず面倒がらず、襟元や袖口、身頃のジッパーやフラップをしっかりと留めて隙間をなくすことが大切。いくらゴアテックスのレインウエアを着ていても、開口部をきちんと留めていなければ優れた防水性を発揮できないのだ。

コレをやったらイケません!

撥水スプレー“のみ”を使うこと
撥水スプレーは簡易コーティングだから、着用直後に吹くと汚れを閉じ込めてしまう。撥水スプレーを使用する前に水分を乾燥させ、汚れをしっかりと落とそう

濡れたまま放置パニアに入れっぱなし
水分や汚れが腐敗して悪臭を放つだけでなく、カビ発生の原因にもなるから、濡れたままの放置は厳禁だ。とくにハードケース愛用者はやりがちなので注意!

直射日光で干す
濡れたレインウエアは早く乾かしたいものだが、長時間の直射日光は生地を傷めてしまう。乾いたタオルで水分を吸い取ってから陰干しすることが基本だ

クシャッと畳む
付属のスタッフバッグはきちんと畳んだ状態で収納することを前提とした大きさと形状になっている。適当に丸めて詰め込むと生地を傷めてしまうから厳禁だ

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