高速道路の渋滞の中を走るのは、精神的にも肉体的にもドッと疲れるもの
どこのパーキングエリアも大混雑。ガソリンスタンドは給油を待つ長蛇の列
そんな疲れる高速を下りて下道を走れば、いろんな意味で健康的だ!
帰り道を移動にしないで最後まで走る時間を楽しむ
週末にツーリングに出かけるときに頭が痛いのが、間違いなく起こるであろう、首都圏に戻るクルマの渋滞の列。とくに行楽シーズンともなると、30㎞、40㎞なんて渋滞を報じる交通情報ラジオのアナウンスに気が遠くなりそうだ。
そこで週末のツーリングで目的地から帰るときには、渋滞を避けて下道で帰ることをオススメする。わざわざ高い通行料金を払ってまで真っすぐな混んでいる道を走りたくない。それが渋滞しているとなればなおのことだ。
確かに渋滞する高速ルートのほうが下道をチキチキ走るより、家に帰り着くのは早いかもしれない。しかしそれでも、下道ルートのほうが、精神的にも肉体的にも疲れの質が健康的だろう。その上で、じゃあ、渋滞している高速を下りて、その下を走っている国道を走ればいいかというと、それはオススメできない。高速と並行する道はおおよそ幹線国道で、クルマが多いし道は真っすぐで、そんな道を走ってもつまらない。わざわざ下道を走るなら、バイクで走って気持ちの良いルートを選びたい。ツーリングの帰り道というと、多くの人が家までの移動と考えがちだ。しかし、せっかくの貴重な休日、家に帰るまでバイクとの時間を楽しみたいものだ。
迂回ルートを探す場合、合理的なルートを選ぶナビは役に立たない。そのため、いざ渋滞する時間になってからルートを探すのではなく、事前に地図でルートを考えておきたい。このとき、迂回ルートを探すポイントは、広いスケールで地図を見ること。市街地はなるべく避け、交通量の多そうな道も外したい。そうすると、おのずと峠越えのルートになってくる。
ちなみに渋滞を避けて下道を選ぶなら決断はお早めに。高速で渋滞にハマってしまってからでは、高速を下りるにしてもその後の選択肢が狭まってくる。早めに下道を選べば、自宅までの道のりは、よりどりみどりなのだから。
高速走行のデメリット
1.低速走行でのクラッチ操作など疲労度大
2.スリ抜け行為は事故のリスク増大
3.不安と緊張でストレスが溜まる
【Lesson1】行楽帰りの大渋滞を避けられる快適な下道を見つけ出す。
Sample:上信越道~関越道~圏央道
週末の夕方、激しい渋滞が発生する関越道と上信越道の上り線。時には渋滞が40㎞を超えることもある。そんな渋滞の回避ルートには、例えば国道254号と299号という下道をつないで圏央道・青梅ICに出るルートが考えられる。交通量が少ない山間のワインディングで、最後は圏央道を回って首都圏のどこにでも出ることができる。
こうした下道の迂回ルートを選ぶポイントは、いかに気持ち良く走れるか。迂回できても幹線道路であれば交通量が多くてつまらない。結果として選ぶ道は、峠を越えるワインディングになる。おおよそ、地図を見て曲がりくねった道が正解だ。
例えば週末夕方に頻発する中央道上り小仏トンネル先頭の渋滞。これを避けるのに真っ先に考えるのが、中央道直下の国道20号を走ること。しかし国道20号は、渋滞回避に高速を下りたクルマでほとんど渋滞のような混雑ぶりだ。そこで、思い切って国道20号から10㎞ほど南下して、国道413号“道志みち”を選ぶのもひとつの手。幹線ルートではないため交通量が少なく、気持ち良く走れる
【Lesson2】渋滞に巻かれてからではもう遅い。ルート回避は事前に準備する
渋滞にハマってから回避ルートを考えるのは避けたい。万が一、次のインターまでに事故でも起きようものなら、完全に足止めを喰らってしまう。渋滞回避は早めの判断がキモ。高速の迂回ルートから下道まで、事前にいくつかの選択肢を用意しておいて、状況判断でそのカードを出すようにしたい。そのためには事前に広いスケールで迂回ルートを見つけておきたい。
Column
それでも高速道路で帰りたいなら現地で遊びまくって渋滞解消を待つべし
迂回路の選択肢がない場合には、食事したり温泉に入ったりと、時間を潰してから帰ろう。夜も8~9時を過ぎれば、おおよその渋滞は解消しているハズ!