– 憂鬱な雨の中をもっと楽しく走るには? –
長期の休みが取れる夏はツーリングに出かける機会が多い。
亜熱帯化した日本をツーリングするためにはもはや、雨を避けて走ることはできない…。
ここでは豪雨、落雷など困難をどう乗り越えるかお教えしよう!
– 憂鬱な雨の中をもっと楽しく走るには? –
長期の休みが取れる夏はツーリングに出かける機会が多い。
亜熱帯化した日本をツーリングするためにはもはや、雨を避けて走ることはできない…。
ここでは豪雨、落雷など困難をどう乗り越えるかお教えしよう!
レインウエアの性能は、耐水性(=防水性)や透湿性という共通のスペックで表現されることが多い。
耐水性には「○○㎜」という単位が用いられる。これは、その生地の上に底がない筒を置いて○○㎜の高さまで水を注いでも、生地を通らないという意味。数字が高いほど浸水を防ぐ。
透湿性は、「○○g/㎡/24h」という単位が使われる。これは、24時間で1㎡あたり○○gの水蒸気を通すという意味。ウエア内部の湿気を逃がすことができるのだ
携帯性を考慮しているため、バイク用レインウエアに付属する収納袋は、小さめにデザインされている場合も多い。無理やり入れようとするとレインウエアの防水透湿素材が傷みやすいし、うまく収まらないこともある。
使用後は、家に帰ったら忘れずに風通しのよい日陰で干すことはもちろん、出先での着用後に袋へと収納する前にも、乾いたウエスで表面の水分をなるべく取り除いて幅を合わせて折りたたむ
たしかに、大は小を兼ねるのだが、あまり大きすぎると走行中のバタつきやバックミラーの視界不良などにつながり、いいことは少なくなるので注意したい。
できれば用品店で、手持ちのジャケットを着用した状態で試着させてもらい、適正サイズのレインウエアを選びたい。
ちなみにバイク用レインウエアは、乗車姿勢の状態でちょうど良い長さになるように、裾や袖の長さが設計されているのだ
できれば雨の日は走りたくないけど、せっかく1カ月も前から練りに練ったツーリングだったりしたら、簡単に中止にすることはできない。
雨の日に一番気を使う場所は、視界の確保。さらに、バイクを操作する手(指)と足は絶対に濡らさないことだ。特に指先が濡れるとそれが気になって操作にも悪影響が出る。
また、季節を問わずグリップヒーターを使えば手の平を乾いた状態にキープできて手の滑りを防げるので、操作がより確実になる。
身体が濡れなければ走っているうちに雨はどんどん気にならなくなるハズ。首元などからの雨の浸入もシャットアウトし、身体が濡れるのを徹底的に防ごう
多くのライダーがツーリングの道中で雨に降られようものなら、一瞬ネガティブな思考になってしまう気持ちも良く理解できる。
四六時中、バイクで日本中を走り回っていた僕だけに、当然のことながら旅先で雨に降られた経験は数多くある。そんな時、僕の場合は「この雨に負けないように!」って気負うのではなく、頭の中をちょっとだけ雨仕様にしている。安全走行の範囲内でタイヤが滑ったりズレたりする。雨ならではのバイクの挙動をしっかり感じることで、僕自身、ちょっと遊んでいるような、楽しんでいるような気持ちになれるのだ。
大雨の時は、ディスクとパットの間に水が入ると、ディスクが1周してからブレーキが効き始めるのだが、そんなタイムラグを感じた時に「あ、今、雨の中を入っているんだな〜(笑)」と前向きに考えられるあたりが、雨仕様なのだと思う。
ドライと違ってウエット路面では、バイクを全域で自分のコントロール下に置いておかないといけない。要するに、ライダー自身が積極的にグリップを作っていくのだが、この行為が雨の中で「バイクを操っている」感覚をより一層強めてくれる。
ボス根本
元WGPライダーであり、日本全国をツーリングし、その経験豊富な知識は折り紙つき