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電熱ウエアを着るとツーリングはどう変わる?

寒い時期のツーリングにまだ慣れない二輪免許取得2年目の編集部・カザマ。昨年の真冬のつらさを思い出し、少し及び腰……状況を変えるべく、あのアイテムを試してみました!

問:リベルタ 
https://liberta-online.jp/shop/product_categories/heatmaster/

この冬加えるなら薄手の電熱ベスト!?

昨年二輪免許を取得したばかりの、ワタクシ編集部・カザマ。取得後の2年間で、日本各地の様々な場所を走りました。おかげさまでまだ大きなトラブルはなく(多分……)、バイクに乗る楽しさを日々感じています。まだまだ初心者なので、できるだけ安全に不安の少ないルートやスケジュールでバイクに乗るように心がけているのですが、昨年の冬に「これはちょっとシャレにならないかも……」と、身の危険を感じたことがありました。

12月初旬に茨城霞ヶ浦での冬キャンプロケで、早朝に自宅を出発。上半身は冬用ライディングジャケット+フリース+厚手のインナー、下はパンツ+オーバーパンツ+厚手のインナーの装備で走り出しました。走りはじめてしばらくは特別寒いと感じませんでしたが、問題は首都高に入ってから。冷たい走行風が身体に突き刺さるように襲ってくるようで寒い……。とくに飛鳥山トンネルを抜けて荒川を渡るあたりが激サム。あまりの寒さに、若干意識も遠のいて、身の危険を感じるほどでした。なんとか目的地には到着したものの、身体が動かずしばらく全身がガタガタ震えていました。低体温症の一歩手前だったのでは……と思っています。

前置きが長くなりましたが、その経験から徐々に気温が下がっていくここ最近の気候にビビっています。「どうにかしなければ!」と思い、冬用のウエアを物色しますが、できれば大きな出費はしたくない。今使用しているウエア装備に加えて効果的なアイテムはないかと思案していたところ、目に留まったのが今回試してみたヒートマスターの電熱ベストです(カザマは電熱アイテムを試すこと自体が初めて)。

実物を手に取ってみると、とにかく軽くてウエア自体には厚みはさほどありません。「これならフリースの下に気軽に着られるし、動きやすそうだな」という第一印象。でもその薄さと軽量さゆえにどれだけあたたかくなるのかは懐疑的でした。早速室内で長袖Tシャツのうえに着て、手持ちのモバイルバッテリーを接続してスイッチをオンにしてみると驚き!本当に数秒で左右の胸と背中部分に入った電熱パネルが上半身をじんわりとあたためてくれます。ベストのうえにフリースを着ると少し暑いくらいです。

想像以上のあたたかさを実感し、まずは通勤や都内ツーリングで試してみることに。テストした11月上旬は比較的あたたかい気候でしたが、朝晩は冷え込んで走行時は寒さを感じる日も。厚手のインナーに電熱ベストを着て、その上に冬用ジャケット。あえてフリースなどのインナーウエアは着ずに、少し薄着で数日走ってみます。自宅から編集部までは片道30分ほど。まずは温度の低いローモードで試してみたのですが、短い時間でも十分そのあたたかさを実感できます。身体があまり冷えないので、室内に入ってすぐに集中(?)して仕事に取りかかることができる気がしました!

せっかくならと、休日に奥多摩までツーリングに出かけて山奥でも電熱ベストを試してみることに。気温は13度程度でしたが、もちろん都心部よりは低く、陽の届かない山間部に入ると寒さを感じるような気候。この日は常にハイモードにしていましたが、おかげで上半身はあたたかいまま。寒さとは無縁で、暗くなっても快適に走ることができました。

当たり前のことですが、身体が寒いと不安を感じます。動きもいつも鈍くなる。そうした不安がなくツーリングを楽しむことができるのは、電熱ベストの大きなメリット!ビギナーこそ電熱ウエアを積極的に取り入れるべきなのでは!?

【Heat Master】5Vヒートインナーベスト

両側のチェストと背中部分に小型ヒートパネルを搭載した電熱ベスト。ボディのサイドには伸縮性のあるリブがありフィット感良好。電源は市販のモバイルバッテリーを使用するモデル。3段階で温度設定が可能

 DATA 
価格:1万8700円
素材:【表地】本体:ナイロン100%、
脇下ストレッチ:ポリエステル82%・ポリウレタン18%
【裏地】本体:ナイロン100%、
脇下ストレッチ:ポリエステル82%・ポリウレタン18%【中綿】ポリエステル100%
対応バッテリー:充電式リチウムイオンorポリマー電池(モバイルバッテリー)
出力:5V/2.1A接続端子:USB仕様
容量10,000mAhの場合の連続使用時間目安
赤(ハイモード):約4時間 橙(ミドルモード):約8時間 緑(ローモード):約13時間

ファーストインプレッション

軽さにびっくり!ホントに“秒”であたたかくなる!
今回試したヒートマスターの「5Vヒートインナーベスト」。左右の胸に1枚ずつと背中に1枚電熱パネルが配置してある。とても軽く、ベストなので腕の動きを妨げないのが使いやすそう。ポケットは左右に2つずつ

内ポケットにあるUSBケーブルをモバイルバッテリーにつなげば準備完了。左胸のスイッチを長押しすればオンになる。1回押すごとにハイ/ミドル/ローのモード切り替えになる。シンプルな操作

通勤で使ってみた!

通勤と都内ツーリング取材時に厚手のインナー+電熱ベスト+ウインタージャケットの組み合わせでテスト。ローモードでも十分なあたたかさで負担が軽減。身体が縮こまらないので動きやすさも。そのまま室内でも使用していました(笑)

左右のポケットは縦長に配置されていて、内部で2つに分かれている。ダブルジッパーでどちらのポケットにもアクセスしやすいように工夫されている

モバイルバッテリーはUSBケーブルが伸びている内ポケットにそのまま収納可能。乗車時に前傾姿勢となっても気にならない位置になっている

夜の山奥でもテスト!

もっと気温が低い場所でも試してみようと向かったのは、紅葉真っ盛りの奥多摩エリア。夕方から陽が暮れるまで走ってみました。暗くなってから帰路に着きましたが、帰りの道中も快適。1日で走れる時間が伸びたような感覚です。ハイとミドルを切り替えながら使用して無事に帰宅

ローモードで走り始めたところ少し寒さを感じたので、ミドルとローを切り替えながら使うことに。夜の高尾駅にも立ち寄り

寒さに怯えず夜も平常心走れる時間が長くなる!

電熱ウエアの恩恵は、帰宅後にもアリ!
街中と山中の2つのシチュエーションで試したましたが、どちらのシーンでも電熱ウエアの恩恵! 「冬の夜=怖い」というイメージでしたが、それが薄らいで不安なく走ることができました。身体が冷え込まないので、帰宅後はすぐにグッスリ。これも電熱ウエア効果!?

冬の山間部で暗くなると寒さへの恐れから不安を感じていましたが、それが軽減。道中のワインディングでも焦ることなく落ち着いて帰路に着きました

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