ボロボロ、ヤレヤレ、訳ありモンキーをどうにかこうにか再生していく企画
まだまだ全貌が見えないが、カスタムをしつつ楽しく走れるモンキーにするべく奮闘していく!!
作るからにはモトモトらしい1台に!
PHOTO&TEXT:NANDY KOSUGE、MOTO MOTO
モンキーの心臓、これに決めた!
以前あかおぎ(茨城県の4ミニマシンカスタムに強いバイクショップ「あかおぎMCPS」)さんにてバラしたモンキーエンジン、ようやく再始動です。バラした時にピストンがなかったり欠品多数なエンジンだったのですが、新たにシフトアップから発売されたハイレボリューションボアアップキットを使ってモンキー再生していきます。
今回発売されたシフトアップ製ボアアップキットは88㏄、110㏄で排気量が選べ、またモンキータイプ、カブタイプで仕様も選べる。また6V、12Vと様々な仕様で発売されているので自分の車両にあったキットをチョイスできる。今回再生計画でチョイスしたのはモンキー用12V、110㏄だ、すでに88㏄などボアアップしている人にもオススメできる!
また発売前のφ26キャブレター&ビレットマニホールドも使わせていただけることに。次回あかおぎさんにて組み込みだ〜!
SHIFT UPからNEWボアアップキット登場!!
シフトアップから久しぶりにモンキー系横型エンジン用のヘッド付きのボアアップキットが登場しました。まずピストンは形状変更で強度や応力向上に成功させた。型からリニューアルしたニューヘッドはバルブ径や挟み角などの基本的な部分は今までの製品と同じくしている。これは既存のパーツを使うことで価格上昇を押さえるため。だがポート径を変更したことでパワーに変化を付けているのです!
SHIFT UP 12V モンキー88cc ハイレボリューション
ボアアップキット タイプ3
¥66,000(税込)
適合車種:モンキー/ゴリラ 12V車
Z50J-2000001~2699999
モンキー/ゴリラ 12V車(FI車除く)AB27-1000001~1899999
、モンキーR/RT、モンキーBAJA
DAX(12V)AB26、JAZZ、マグナ50など
KIT内容:●モンキー88/110cc ハイレボリューションシリンダーヘッドType2 ●モンキーハイレボリューションヘッド用カムシャフト ●モンキー 88/110cc 52mmシリンダー ●12Vモンキー 88/110cc 52mm鍛造ビストンキットType2 For HRヘッド
SHIFT UP 12V モンキー110cc ハイレボリューション
ボアストロークアップキット タイプ3
¥102,300(税込)
適合車種:モンキー/ゴリラ 12V車 Z50J-2000001~、モンキー/ゴリラ 12V車(FI車除く)AB27-1000001~
KIT内容:●モンキー88/110cc ハイレボリューションシリンダーヘッドType2 ●モンキーハイレボリューションヘッド用カムシャフト ●モンキー 88/110cc 52mmシリンダー ●12Vモンキー 52mm ロングストロークハイレポリューションクランクシャフト ●12Vモンキー 遠心/マニュアルクランクケースガスケットセット ●モンキークランクケースオイルシールセット ●12Vモンキー 88/110cc 52mm鍛造ビストンキットType2 For HRヘッド
バルブやロッカーアーム、ハイカムシャフトといったものは今まで発売されていた既存のヘッドキット内部パーツを使用しながらリニューアル。88ccも110 ccもピストンやヘッドも同じものなので、クランクが付くか付かないかでストロークが違うだけ。先に88ccを買って、後からクランクを買って110cc化することも可能ですよ!
左右のヘッドを見比べて貰えば一目瞭然ですが、ニューヘッドの方がポート径が大きいのが分かるだろう。画像の排気ポートで言えば、以前よりも排気効率を上げられるようにもなっているというワケです。以前のキットと比べるとポートサイズは吸気側がφ25からφ26に拡大。排気側はφ20からφ24となっている。なおバルブのサイズは吸気φ25、排気φ22と従来モデルとあえて同様にされています
更なるパフォーマンスを発揮するハイパワーボアアップキットとして10年近く売られ続けてきていたのがシフトアップ製のヘッド付きボアアップキット『ハイレボリューション』シリーズだ。ピストンは特殊鍛造丸材から削り出されたオリジナル鍛造削り出しという製造方法はかつてと同じですが、新設計になっています。より均等な応力分布や耐久性が更に極まった!!
ポート拡大は上を目指す人には効果アリだし、ビッグキャブを付けるなら吸気ポートはそのサイズに合わせた大きさが必要になるものです。もちろんパワーを出したいならピストンの耐久性や各部精度も大事になってくる。そこで高い精度と信頼のTP製ピストンリングの使用が効いてきたり、低速から高速まで高効率排気をサポートするハイレンジカムシャフトが付属しているというのも大きなアドバンテージなりますからね!
今後はもうキャブメーカーがFIに移行して、キャブレターは作られなくなるのはご承知の通り。そこでシフトアップからニューヘッドキットと共にリリースが決定されているのがφ26キャブレターとそれに対応するマニホールド。これでまだまだキャブカスタムは安泰だ。なお、ビレットマニホールドはシフトアップが得意とする削り出しで作られていて、見た目もメカニカルで非常に良し。首振り機構は無しです。
「次回、茨城はあかおぎMCPSにて、2024年2月号のモトモトでバラしたエンジンをボアアップしつつ、組み込み予定! 果たして難なく組み込みことができるのか。乞うご期待!」