[この夏は要注意!]身体のオーバーヒート回避術
茹だるような暑い夏がやってくる
エンジン同様、人体にとっても暑さは大敵
そこで今回は編集部が厳選した
酷暑を乗り切るための対策アイテムをご紹介
オーバーヒートする前にキッチリ対策して走ろう
上の図をご覧いただきたい。我々ライダーは炎を纏いながら走っているといっても過言ではないのがお分かりいただけただろうか。
冬なら温かみを感じる愛車は、夏になると牙をむき、太陽光やそれによって熱されたアスファルトなど夏のライダーを取り巻く環境は〝過酷〞の一言。
なにも対策せずに走りだせば1時間、いや、数十分で限界が来るかもしれない。
暑さ対策にはさまざまな方法があるが、大きく括ると「内側」と「外側」の両方から行うのが効果的だろう。
内側というのはSAや道の駅などでこまめに休憩し、しっかりと水分と塩分を補給すること。
外側は、熱を逃したり冷やしたりすることで暑さを回避することである。幸いなことに各部位ごとにさまざまなメーカーが対策アイテムを出しているのでこれらを使わない手はない。
全身を揃えてもいいし、アナタが特に暑さを感じている部位に限定して揃えてもイイ。対策を万全にして来たる酷暑を迎え撃とう。
暑さの要因
【 日差し 】
夏は日照時間が長く、太陽にさらされている時間も増える。日焼けや疲れの原因となる紫外線や、太陽光の熱を吸収したアスファルトも暑さを感じさせる要因のひとつ
【 エンジン・マフラーの熱 】
エンジン・マフラーから発せられる熱は、乗車中常に付きまとう。エキパイ・マフラーエンドの温度は下記の通り。今回、エンジン(空冷)周辺の温度を測ったところ、55℃になった
暑さ対策は内と外から!
[ 外側 ]
熱を「逃」がす・身体を「冷」やす工夫が必要
[ 内側 ]
こまめな休息、水分塩分補給をするのは前提
熱を「逃」がす工夫
ヘルメット ベンチレーション
太陽光の影響でヘルメットの頭頂部には熱がこもり蒸れる。ベンチレーション機構が搭載されているヘルメットや、写真のような後付けのアイテムを使って熱を逃がそう
メッシュジャケット
メッシュ生地を採用することで通気性を大幅に向上させているので、走行時に受ける風が上半身を抜けていき、熱がこもりにくい。プロテクター入りのジャケットなら安全性もバッチリだ
メッシュパンツ
エンジン周りは高温になるので、下半身にはかなり熱がこもる。上半身と同じようにメッシュ生地を採用したパンツを履き走行風で熱を逃がそう
メッシュグローブ
日差しを受けて熱がこもると汗をかく手元。通気性に優れたメッシュグローブならばスロットルの開閉やギアチェンジなどの操作が快適に行えるだろう
メッシュシューズ
内外からの熱で蒸れがちな足元。メッシュ生地を採用し通気性を上げたメッシュシューズは熱がこもりづらく、乗車・降車時も快適。防臭にも一役買っている
日焼け止め
日焼けをすると焼けた場所が火照って熱を持ったり疲労にもつながる。日焼け止めを塗って熱や疲労の要因を軽減しよう
身体を「冷」やす工夫
クールネックゲイター
生地に通気性や吸水性に優れた素材を採用し、首元に清涼感が得られるネックゲイター。生地にメントール成分を配合し、冷感を得られる商品もある。日焼け対策にも効果を発揮する
クールインナー
吸水速乾性に優れた素材や冷感素材を採用しており、気化熱作用や走行風を受けることで身体を冷やしてくれるインナー。メッシュ素材のジャケットやパンツと併用すれば効果は増幅する
水冷ベスト
ジャケットの下に着込むことで身体を冷やす。特殊素材で直接身体を冷やすモノや、備えられたポケットに氷や水を入れて気化熱で冷却するモノなど冷却方式はさまざま
制汗シート
ひんやりとした清涼感が得られることに加え、ニオイも防げる。制汗成分が入ったものは汗を抑える効果も
冷却スプレー
冷却スプレーにはミストタイプ、スプレータイプがあり、服の上から吹き付けるモノや肌に直接噴射するモノなど使い方はいろいろある