無駄を省いたシンプル設計、基本性能の高さで群を抜く
1983年にGWスポーツとしてスタートしたゴールドウインモーターサイクル。スポーツ用品メーカーとして培われたノウハウとライダーが求める機能が融合した製品の数々は、初心者からベテランまで幅広く支持されている。
ここに紹介するのは、ゴールドウインのツーリングリアバッグシリーズだ。商品名の末尾にある数字は最大容量を表しており、ラインナップは全部で4種類。日帰りツーリングやデイキャンプなどさまざまな使い方に対応しやすいスモール(23ℓ、32ℓ)と、多彩なキャンプ用品も余裕で収納できてしまうラージ(53ℓ、78ℓ)に大別でき、今回はそれぞれ大きい方をじっくりとご覧いただこう。
ツーリングリアバッグ32は2015年に登場した。発売当時はドリンクホルダーやドローコード、長尺物を括り付けるためのベルトなどを備えていたが、実際に使用したライダーからの「シンプルな方が使いやすい」との意見を汲み取り、無駄を省くことで現在のスタイルとなった。容量可変システムを採用しており、左右のマチを開くと25ℓから32ℓへと容量がアップ。開口部は上面と両サイドに設けられており、長尺物を出し入れしやすいのが特徴だ。車体への装着にはゴールドウイン独自のX型装着ベルトを使用。見た目にスマートかつ安全に固定できるので、非常に人気が高いのだ。
ツーリングリアバッグ78は、圧倒的な大容量を誇りつつ、32と同様のシンプルゆえの使い勝手の良さがポイントだ。アルミフレームによる剛性の高い作りでありながら、使わないときにはコンパクトに畳めるほか、スモールシリーズにはないトップフラップで衣類を挟み込めるなど、基本性能に関しては抜かりがない。
シンプルゆえに自由自在。末長く愛用できるリアバッグだ。