軽さと快適性にこだわったシステムヘルメットの決定版
フルフェイスの安心感と、ジェットタイプの気軽さ、両者の利点を併せ持ち、近年ユーザー数が急速に増加中のシステムヘルメット。だが、システムヘルメットにもデメリットはある。チンガードの開閉機構を持つ分、どうしても重量がかさんでしまうのだ。
ヘルメットの重量は、快適性と反比例する要素。だが、そのシステムヘルメットの弱点を解消したモデルがカブトからリリースされた。この春登場したばかりのRYUKIは、同社の従来モデルと比べて100g 以上の大幅軽量化を実現している。
単純に重量が軽くなっただけではない。重心位置を吟味し、人体への負担がより少ないバランスを実現しているという。快適性の追求はそれだけに留まらない。カブトは、いち早くヘルメットの空力に着目したメーカー。RYUKIにも採用されているウェイクスタビライザーは、ヘルメットの周りの空気の流れをコントロールする技術。高速走行で頭部を安定させるので、疲労度に大きな差が出る。
新採用されたUV&IRカットシールドも注目の装備。これは紫外線と赤外線を効果的にカットすることで、ライダーの肌を守りヘルメット内の温度上昇も抑制する。インナーサンシェードやインカム取り付けスペースなど、現代のヘルメットには欠かせない便利装備も漏れなく備えている。
カブトは、以前からシステムヘルメットに力を入れてきたメーカー。それだけに、蓄積されたノウハウは膨大だ。RYUKIは、その集大成的なモデルだと言えそうだ。