ドラレコ装着に対するハードルを下げるために
「もっと気軽にバイクにドラレコを装着してほしい」。それが楽しくカッコよくをモットーとするライズの原点だ。ドラレコはバイクの装備ではついつい後回しになりがち。もっとライダーにドラレコを気軽に装着してほしい。しかし、気軽に選べるほど選択肢が多くないというのが現状だろう。そんな想いからドラレコとタブレットの二刀流商品を開発したという。
まず、最も興味を惹くのが4.3型IPS液晶タブレット。バイク用品でアンドロイドOS搭載した防水タブレットは物珍しく実に興味深い。実際に触ってみると、グローブをしたままでも簡単に扱えるほどの画面とアイコンの大きさだ。細かな文字入力はさすがにグローブを外さないと厳しいが、大まかな操作をできるのはありがたい。メインナビゲーションシステムはグーグルマップを採用。常に無料で最新の情報を提供され、スマホユーザーにも馴染みが深い。ナビのシステムを単体で作ってしまうと更新の手間やお金がかかる場合もあり、今の時代に合っていないとのこと。もちろん、音声はブルートゥースでインカムに飛ばすことができるが、タブレットのサイドにはイヤホンジャックがあるので、インカムを使わないライダーでも安心して使用できる。
また、小さなことだがこだわっているポイントが、クレードルにひさしがついていること。太陽の位置によっては画面が見にくいが、ひさしがあると画面は非常に見やすくなる。屋外での使用が大前提のバイク乗りにとって非常にありがたい工夫だ。電源やカメラの配線はすべてクレードルに集約。降車時にタブレットを取り外す際は、ネジと爪の2アクションで外れるため使い勝手も良い。
肝心のドラレコは720p のハイビジョン撮影ができ、前方を高画質で記録できる。広角カメラで110度と視野角も十分。タブレットで撮影した映像を簡単に確認、管理できる点は良い。
基本的にはバイク専用に作られているが、付属のマウントでクルマにも装着できる点は面白い。
近年はあおり運転への厳罰化が進み、バイクにもドラレコの搭載が普及しつつある。万全を期すなら前後に装着する2カメラ搭載が理想だが、その分、費用もかさんでしまう。そこで、まずは前方の1カメラから装着してみてはどうだろうか。つい多機能なタブレットに注目してしまうが、すべてはドラレコの装着のハードルを下げ、バイク乗りを守るためなのだ。