災害をきっかけに誕生した注目のアウトドアアイテム“Deli Box”
ツーリングキャンプでは、いかに持って行くアイテムを少なく、そしてコンパクトにするかは重要なポイントの一つ。クルマと比べて、積載量に制約があるバイクでは、荷物のコンパクト化はキャンプに限らず、ツーリング時の基本とも言える。しかし、ひと昔前の野営のようなキャンプとは違い、グランピングブームからも分かるとおり近年のキャンプは、いかに現地で快適に過ごせるかも大切なファクターとなる。快適性を向上させるためには、当然アイテム数が増え、荷物も多くなってしまう。そんな矛盾ともいえる、キャンプツーリングの悩みを解決してくれるのが、マジカルレーシングのデリボックスだ。
その商品名からも分かるとおり、もともとデリボックスは、デリバリーなど商業車をターゲットにして開発された商品。ラインナップもジャイロ、ズーマーなどスクーター系が中心であった。そんな中、大阪府北部地震などの震災をきっかけに、ラインナップされたのが今回のクロスカブ用デリボックスとなる。バイクの機動性を活かした災害時の物資輸送などを目的にラインナップされた物が、近年のソロキャンプブームも加わり、いま注目を集めているのだ。
デリボックスの最大の特徴が、その収容能力の高さだろう。今回紹介するクロスカブで、収納容量が約125ℓ。これは大型のアウトドアボックス並みの容量で、テントはもちろんシェラフ、シートなどが余裕で収納できる。通常はリヤのボックスのみだが、クロスカブはこれに左右のフロントサイドボックス、そしてフロントナックルバイザーもラインナップ。左右のフロントサイドボックスには、大型ペットボトルも収納できるなど、これらを組み合わせることで、その収納力はさらにアップする。
品質に関しても折り紙付き。マジカルレーシングといえば、レーシングカウルをはじめとする国内トップクラスの外装系パーツメーカーとして有名。素材のFRPは、同社が最も得意とする分野で、ABS樹脂に比べ軽量かつ高強度な素材。長年レースなどFRP加工で培われてきた技術で、高い耐久性と強度を誇る。さらにリヤ&左右フロントサイドボックスとも、キーによるロック機能付きで防犯面に関しても安心だ。デリボックスを装着すればキャンプツーリングはもちろん、日本一周などバイク旅のパートナーとして最高の1台となるに仕上がるバズだ。