プレミアムエントリーモデルとしての位置づけながら
ハイエンドモデルに匹敵する性能を詰め込んだ
最大4人まで通話可能なソロ派にもグループ派にもオススメの1台だ
ハイパフォーマンスなプレミアムエントリーモデル
高品質なインカムをを提供するミッドランドの製品で、最も手ごろな価格で提供されているのがプレミアムムエントリーモデルのBT X1 PRO Sだ。実は同社のフラッグシップモデルに匹敵するほどの性能を持っている。ブルートゥース通信のためのチップであるA2DPの搭載数こそ1つ(シングルコア)だが、フラッグシップモデルと同じ高音質のHi-Fiスピーカーやノイズキャンセル機能などツーリング時に役立つ機能が備わっている。
その中でも、特徴的なのがノイズキャセル機能で、イギリス空軍のパイロットが爆音で響きわたる戦闘機の中でもクリアに通話できる技術を利用しているのだ。バイクは生身で走るため、風切り音やロードノイズなどの様々なノイズを拾うがそれらをカット。自分の鼻息ですらカットしてしまうノイズキャンセル機能の効果は絶大だ。そういった機能以外にも、もちろんスマホをつなげられるし、FMラジオを聞くことができる。音楽やラジオを旅のお供にすれば、それだけでツーリングが華やかになるし、ソロツーリング派にとっては必要十分な機能が備わっている。
さらには、グループ通話モードを使えば最大4人まで同時通話ができ、インターカム2台とユニバーサル接続を使った他社のインカム1台と個別の通話が可能。様々な状況でモードを使い分けることができ、ソロツーリング派だけでなく小規模なグループツーリングにも行く人に最適だ。基本ソロ派だが時々グループで行く、そしてエントリー向けだからと最低限に絞った機能だけではなく少し贅沢な機能がほしいというライダーにオススメのインカムだ。
BTX1 PRO S のココがスゴイ!
1. 4人で通話が楽しめる
BTX1PRO Sはミッドランド製品の中ではプレミアムエントリーとしての位置づけでありながら、同機種で揃えると最大4人までの同時通話が可能となっている。小規模なマスツーリングのグループであれば十分なスペック。ツーリング中に会話ができると意思疎通が図りやすくなり、先導するリーダーが楽になる。それに加えて美しい景色に遭遇した際に同じ景色をその場で会話することができ、後の休憩中の会話とはまた違うリアルタイムな共感ができる。
2. 高性能なノイズキャンセルを採用
バイクに乗る上で切っても切り離せないのが風切り音などのノイズ。ヘルメットの中も思った以上に雑音は多いもの。もちろん会話に必要な口元のマイクもノイズの影響を受けてしまう。しかし、このX1に搭載されるノイズキャンセル機能はMWe(Midland Wind experience)といい、イギリス空軍のパイロットが使用している技術と同じもの。風切り音などの雑音をカットし、仲間とクリアな音声で快適に会話をすることができる。
3. ワイドFMラジオを搭載
ソロ派の人に欠かせないのがこのFMラジオ機能。いつものお気に入りの番組を流しながら走ることができる。スマホを接続していつもの音楽を聴きながら走るのもいいが、DJのトークをツーリングのお供にするのもまた一興(対応周波数 76-108 MHz) 。仲間と都合がつかずに一人でツーリングに行くことになったとしても、ソロの寂しさを紛らわすのにも最適かもしれない!?
ミッドランド製インターコムの3人とユニバーサル接続でつないだ他社製インターコムの2人と個別に通話ができるインターカムモードと、ミッドランド製インターコムの4人同時に通話ができるグループ通話モードがある。どちらのモードもマイナスボタンに登録したナビの音声や音楽をバックグラウンドで聞くことが可能だ。
こんな人にオススメ
1:4人程度で会話を楽しみたい
2:音楽ラジオを聴きながら走りたい
3:重低音をポイントに置いた高音質で聞きたい
DATA
BTX1 PRO S
エントリーモデルながらFMラジオや高音質スピーカー、イギリス軍の技術を流用したノイズキャンセルを搭載したハイエンド機種顔負けのモデル。グループ派にも嬉しい最大4人の同時通話が可能だ
価格:1万9800円(シングルパック)3万5640円(ツインパック)
最大通信距離:800m
グループモード同時通話人数:最大4人
インターカムモードミッドランド接続:最大2台
インターカムモード他社接続:最大1台
Bluetooth機器接続:2台(携帯電話/音楽プレーヤー等)
ワイドFMラジオ(76-108MHz):搭載
連続通話時間:最大20時間
ライディング中の充電:可能
充電しながら使用:可能
防水仕様:PX6準拠