SNSの普及でTwitterなどのSNS上でツーリング仲間の募集や自慢のバイクを披露する人が増えた
一方、心ないライダーからの“ディスり”(批判)に幻滅してしまうライダーも少なくない
そんなSNSに嫌気がさした若者が“ディスり”のないコミュニティサイトを立ち上げたのだ!
リスペクトで成り立つバイク用SNS
面と向かわずに会話ができるSNSが普及し、ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどで自分のバイクライフを投稿したものの、誰かにディスられたり、他人の価値観を押し付けられた経験がある人も少なくないはず。
ライドメイト管理人のShotaroさんも、そのような匿名性の高いSNSにありがちな心ないライダーからのディスりや「アメリカン以外バイクじゃない」「250㏄は面白くない」といったような価値観の押しつけに、うんざりしていた一人だった。
そこで立ち上げたのが、ライドメイトという“ディスり”のないバイクSNS。簡単に言うと、ブログの投稿やツーリング仲間を募集することのできるコミュニティサイトだ。コンセプトは「走る、出会う、分かち合う。ディスりのないバイクSNS。」「うんざりするディスりの投稿や価値観の押しつけがないSNSがあれば、自分の楽しみ方を気軽に発信でき、自分らしくバイクを楽しむライダーと繋がれるんですよ。そんな場所を作りたかったんです」とShotaroさんは言う。
ライドメイトは基本的に誰でも無料で登録・利用できる会員制コミュニティサイトだが、その入り口には「ディスらない、自分の価値観を相手に押し付けない」というフィルタがかけられているので、共通の想いを持った人が集まり、互いを尊重しあえる仲間ができるのだという。
RIDE MATEでやりたかったこと
- SNSにありがちなディスりをなくしたい
- ツーリング仲間を気軽に作ってほしい
- みんなの価値観を共有したい
ライドメイトの主な機能は「バイクログ投稿」と「ツーリング募集」。バイクログ投稿は、日々のバイクライフを綴ることができるブログ機能。ツーリング募集は地域別でツーリング仲間を募集できる掲示板機能。ほかにも、カスタムの披露、メンテナンスノウハウの共有、おすすめアイテムの紹介、バイクに関する悩みを解決してくれる掲示板機能など、ライダーのインターネット上の憩いの場のようなサイトとなっている。
具体的な使い方としては、ツーリング仲間の募集では、地域別の掲示板を作成し自分がやりたい内容を書くだけ。気軽に「週末に○○近辺でツーリング行ける人募集!」といったようなラフな内容の投稿から他者からのコメントで詳細を決めるようなSNSらしい使い方をしてほしいとShotaroさん。バイクログ投稿では日々のツーリングで感じたことやお勧めのツーリングスポットなどを投稿し、純粋に「バイクは楽しい」をユーザー同士で共有する。ディスりのない場所で、気軽にツーリング仲間を作ってもらい、バイクのいろいろな楽しみ方(価値観)を共有してほしいというのがライドメイトの願いなのだ。
こんなコトができる!
ツーリング募集
ツーリング仲間を募集するための掲示板機能。地域別にツーリング募集をすることができ、キャンプツーリング・朝ツー・ミーティングなど各々の好きな形で掲示板を作成できる
バイクログ投稿
バイクライフを記録できるブログ機能。コメントやYAEH!(いいね)をつけることができ、「バイクカスタム」や「みんなのメンテナンス」などカスタム自慢やノウハウの共有もできる
いずれの投稿にもコメントができるようになっているが、万が一、誹謗中傷や不適切なコメントなどのサイトポリシーに反する投稿を見かけた際には、報告ボタンで通報できるようになっており、管理人が当該アカウントを利用停止にすると明言されている。この報告機能はだれでも使うことができるので、必然的にライドメイトのユーザー全員で治安を守っていることになる。
SNSでツーリング仲間を探すことが当たり前になった令和の時代では、目に見えないSNS上の相手に対する思いやりやリスペクトが必要なのだ。ライドメイトの今後に期待したい。
管理人はこんな人!
Shotaroさん
本業はwebデザイナーのRIDEMATE管理人。社会人になってからバイクに乗り始め、キャンツーなどを楽しんでいる。愛車は自身でカスタムしたCBR400R
Twitter:@s_works333
Instagram:shotaro_haq
普段は職場での休み時間や休日を使い、カフェなどでRIDEMATEの運営をしている。PCには自身でデザインしたRIDEMATEのロゴステッカーが貼ってあった
RIDE MATEとは?
「走る、出会う、分かち合う。“ディスり”のないバイクSNS。」というコンセプトで2019年の7月にオープンしたコミュニティサイト。ツーリング仲間の募集や旅の思い出を記録することができる!コンセプトに共感できる人なら誰でも使えるので、ぜひBikeJIN読者にも使ってほしいサービスだ
HP:https://ride-mate.com
ミーティングも開催!RIDE MATE MEETING
ライドメイトだから集まった仲間達
9月21日(土)に初めてのライドメイトミーティングが開催された。8月に開催予定だったが台風の影響によって延期になり、この日に開催されることになったのだ。実はこのミーティングも雨予報で一時は中止を決定したが、当日の朝になって時間を変更して参加者を集めた。
集合時間になって集まったのは10名にも満たなかったが、数時間前に開催決定の連絡を受け、約150㎞も離れた場所から参加した人もいた。当日の声掛けでこれだけの人が集まれたのはSNSの情報伝達のスピーディさとライドメイトの信頼感によるものだろう。
ライドメイトでの実際のやりとり
今回のミーティングの実際の掲示板とコメント画面。参加表明は簡単で、コメントするだけ! 掲示板を作成した人が天気予報などによって情報を更新することができる
ライドメイトミーティングは、集合場所に集まった後は各自で行き先を決めてツーリングに出かけたり、ごはんを食べに行ったり、その場でバイク談議に花を咲かせるも良しの自由なミーティングの場となっている。年齢層は様々で20代~50代までいた。皆、ライドメイトのコンセプトに魅力を感じて集まっている人たちなので、すごく人当たりが良く優しい人ばかりだった。また、実際に今までにライドメイトでツーリング仲間を募集し、仲良くなった人もいて、その人たちは良く一緒にツーリングに出かけるようになったそうだ。
集合場所に集まったらみんな他の人のバイクに興味津々。価値観を分かち合えるからこその楽しみ方だ。バイクの楽しさを共有するのにディスりは必要ない
主催者であるShotaroさんは、将来的にはライドメイトの会員登録者数を一万人にして「ライドメイトフェスティバル」といった大規模イベントを開催するのが夢だと語る。ユーザー数を増やすべく、今後は定期的なミーティングやキャンプのイベントを開催していくそうだ。興味がある人は、ライドメイトを要チェックだ!