水谷さん(ジャーナリスト枠で日本代表に参加)からのメッセージ
2017年のモトラッドデイズで日本代表の3名が決定してから本格始動したチームジャパン。
3人とも何度もトロフィー代表を目指してチャレンジしてきた人間だ。
田澤(42歳・神奈川)をリーダーに小笠原(37歳・広島)、田島(29歳・埼玉)のチーム。
私は過去のトロフィー出場経験者(2014年カナダ)として、同行するジャーナリストの立場から3人をサポートすることにした。
今回の日本代表は過去最強の呼び声が高い。私もそう思ううちの一人だ。平均年齢の若さ、全員のフィジカルは過去ベスト。ライディングスキルもイケている。
インターナショナルGSトロフィー 初日から3日目
初日は9位に食い込んだ。このまま徐々にスコアを伸ばせれば1桁フィニッシュだけでなくベスト6、いやいや、ベスト3も夢じゃないぞ。そう思った。
2日目は1つ落として総合10位。
やっぱりトロフィーは甘くないな、でもまだまだイケるぞと思った時にそれは起こった。
3日目、走り出して1時間も経った頃、私の後方を走っていたはずのリーダー田澤の姿がミラーに映らず停止した。
しばらく待っても見えてこない。おかしい。
前方にいる他のチーム員に確認を取ろうと走り出したところ、逆走してくるメディカルのサポートカーとすれ違った。
誰かをレスキューしにいくところなのは明らかだった。血の気がひいた。
田澤は相当なスピードでサンドでフラれてブッシュに突っ込み大きく宙を舞ったらしい。後方を走っていた別チームのライダーが「バイクとライダーが空を飛んでいた」と教えてくれた。骨折した田澤は戦列を離れて帰国した。